ティクトから2024年10月にリリースされるSRAM UTR-55FS-T2「Chosen One(選ばれし者)」およびSRAM UTR-58XS-T2「Blow Out(大勝する)」は、アジング向けのショートロッドです。前作のUTR55シリーズから約10年ぶりのモデルチェンジになります。どちらも超高弾性カーボンブランクスと極細のファインソリッドティップを搭載し、極軽量なジグヘッド操作や精密なキャストを可能にします。ピンポイントでのキャストや繊細な操作が必要なシチュエーションにおいて圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
58XSは42g、55FSに至っては38.5gという脅威の軽さ(驚)。生卵Sサイズ1個分と変わらんというか、それよりも軽いぐらい。スラム史上最軽量で究極のフィネスロッド
SRAM UTR-55FS-T2「Chosen One」の特徴
極細のファインソリッドティップで圧倒的な操作感
SRAM UTR-55FS-T2は、0.6mmのファインソリッドティップを採用しており、超軽量ジグヘッドの操作性に優れています。手の延長のような感覚でジグヘッドを精密に操ることが可能。また、5フィート5インチ(約165cm)の短い長さにより、港内や常夜灯の下での近距離や狭い場所でアジングにおいて最適。ハリのあった前作と比べると、ティップやベリーはややマイルドに曲がる設定で、操作性は高く、アジを掛けてからは曲げて楽しめるロッド。目安としては〜2gまでのジグヘッドが扱いやすいアジングロッドという設定。
ハイレスポンスアクションの実現
超高弾性カーボンブランクスが採用されているため、魚のあたりを瞬時に感知できる高感度が特徴です。レンジを正確に刻み、フッキングまでの動作が非常にスムーズです。特に小さな魚からの微細なあたりも逃さず、確実にフッキングすることができます。
SRAM UTR-58XS-T2「Blow Out」の特徴
パワフルなブランクスとソリッドティップの組み合わせ
SRAM UTR-58XS-T2は、0.7mmのファインソリッドティップと超高弾性カーボンブランクスの組み合わせ。比較するとUTR55よりもパワフルな設定で流れのある深場エリアで2g以上のジグヘッドを扱いたい時にも最適。もちろん、超軽量ジグも扱えます。5フィート8インチ(約171cm)の長さがあるので、55では攻めにくい外洋に面したディープエリアなど、広範囲での釣りに適しています。
キビキビした操作感
「Blow Out」というモデル名が示す通り、このロッドは、リグをキビキビと動かしたり、アジとのやり取りにおいて瞬時にフッキングを決めることが可能。繊細なあたりを捉えるだけでなく、強い引きにも対応できるため、どのような状況でも自信を持って使用できます。
SRAM UTR-55/58T2シリーズとSRAM UTR-61FS/HS-T2シリーズの比較
TICTのSRAM UTR-55FS-T2、SRAM UTR-58XS-T2、およびSRAM UTR-61FS-T2、SRAM UTR-61HS-T2はどれもフィネスロッドですが、各モデルには異なる特性と用途があります。それぞれの違いを以下で詳しく比較します。
特徴 | SRAM UTR-55FS-T2 “Chosen One” | SRAM UTR-58XS-T2 “Blow Out” | SRAM UTR-61FS-T2 “MasterPiece” | SRAM UTR-61HS-T2 “MasterPiece” |
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ティップタイプ | カーボンソリッド (ファイン) | カーボンソリッド (ファイン) | カーボンソリッド (ファイン) | カーボンソリッド (ハード) |
全長 (ft/cm) | 5’5″ (165cm) | 5’8″ (171cm) | 6’1″ (186cm) | 6’1″ (186cm) |
セクション | 1pc. | 1pc. | 1pc. | 1pc. |
重量 (g) | 38.5g | 42g | 47g | 48.5g |
トップ径 (mm) | 0.6mm | 0.7mm | 0.6mm | 0.7mm |
バット径 (mm) | 6.2mm | 7.3mm | 6.8mm | 7.2mm |
リグ重量 (g) | 0.1~2g | 0.1~3.5g | 0.1~2g | 0.4~3.5g |
ライン (MONO) | 0.8~1.5lb. | 0.8~1.5lb. | 0.8~2.5lb. | 0.8~3lb. |
ライン (PE・号) | – | – | – | #0.1~0.3 |
メーカー希望価格 | 58,300円 | 59,400円 | 60,500円 | 60,500円 |
各モデルの特徴比較
SRAM UTR-55/58T2シリーズの特徴
- 操作性: 5’5″および5’8″と短めのロッドで、ピンポイントキャストや至近距離での釣りに向いています。軽量ジグヘッドを操作する際に非常に高い操作性を発揮します。
- ティップタイプ: ファインソリッドティップで、繊細なあたりを捉えやすく、軽量ジグヘッドを扱うのに最適です。
- 用途: 特にアジングやメバリングなど、軽量リグを使用するフィネスな釣りに向いています。
SRAM UTR-61FS/HS-T2シリーズの特徴
- 操作性: 6’1″とやや長めのロッドで、遠投や広範囲の釣りに向いています。特に細かな操作性を保ちつつ、長さを活かして広い範囲での釣りが可能です。
- ティップタイプ: 61FSはファインソリッド、61HSはハードソリッドティップを搭載。ファインは繊細なあたりに対応し、ハードはよりシャープで力強い操作が可能です。
- 用途: より遠投が必要な場面や、少し重めのリグを使用する場面での釣りに向いています。特に、61HS-T2はやや重めのリグでの釣りに強みを発揮します。
どちらを選ぶべきか?
SRAM UTR-55/58T2シリーズが向いているアングラー
- 軽量ジグヘッドでの精密な操作を重視するアングラー
- 短距離キャストやピンポイントでの釣りを好む方
- 繊細なフィネスアジングを行うアングラー
SRAM UTR-61FS/HS-T2シリーズが向いているアングラー
- 広範囲での釣りや遠投を行うアングラー
- 軽量から中量のリグまで対応したいアングラー
- 繊細さとパワーを兼ね備えたアクションを求める方
ロッドの取り扱い上の注意点
ファインソリッドティップの取り扱い
これらのロッドには、極細のカーボンソリッドティップが使用されているため、ロッドの出し入れや運搬時に特に注意が必要です。ティップ部分は非常に繊細なため、無理な力をかけないようにしてください
ドラグ設定の重要性
ファインソリッドティップを搭載しているため、合わせの際にはスイープな動作で行うことが推奨されています。さらに、ドラグ設定を適切に調整することで、ロッド本来の性能を最大限に引き出すことができます。
リール選びのポイント
TICTのSRAM UTR-55FS-T2およびSRAM UTR-58XS-T2に適したリールは、軽量で高感度のものがベストです。特に、シマノやダイワの1000番〜2000番クラスの軽量リールがフィネスロッドの性能を最大限に引き出します。リールのバランスやドラグ性能も重要なポイントですので、これらを考慮して選定してください。
- 軽量リール
これらのロッドは非常に軽量で、操作性が高いフィネスロッドです。そのため、リールも軽量でバランスを取れるものが最適です。特に、自重が150g前後のリールがおすすめです。 - スムーズなドラグ性能
繊細なあたりをキャッチし、ラインを守るために、スムーズなドラグ機構を持つリールが必須です。特に、軽いジグヘッドを使用することが多いため、ドラグ設定が細かく調整できるものが理想的です。 - ハイギアタイプ(HG)またはノーマルギア
魚とのやり取りをスムーズに行うために、ハイギアリールが推奨されます。瞬時にラインを巻き取ることができ、繊細な操作に対して素早く対応できるためです。
おすすめのリール
シマノ(SHIMANO) ヴァンキッシュ C2000S
- 自重: 140g
- ドラグ力: 最大3kg
- 特長: 非常に軽量で高感度。フィネスロッドとの相性が良く、繊細なあたりにもスムーズに対応します。
- 適した用途: 軽量ジグヘッドや小型ルアーの操作
ダイワ(Daiwa) エアリティST SF1000S-P
- 自重: 約130g
- ドラグ力: 最大3kg
- 特長: ダイワの最軽量リール。高い耐久性と滑らかなドラグが特徴。フィネス釣りに最適。
- 適した用途: 軽量ルアーや極細ラインでの釣り
まとめ
TICTのSRAM UTR-55FS-T2「Chosen One」とSRAM UTR-58XS-T2「Blow Out」は、アングラーにとって究極のフィネスショートロッド。どちらも超高弾性カーボンブランクスとファインソリッドティップによる高感度な操作性を特徴としており、微細なあたりを捉え、確実にフッキングすることができます。狭い場所なら55、少し遠投が必要な場合やディープエリアなら58と場面場面に使い分ける事で釣果を劇的にアップさせてくれるはずです!
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