2025年2月にリリースされる25ソルティガ300は、ダイワが誇る最新技術を集結した近海ジギング向けベイトリール。オフショアソルトゲームの過酷なフィールドに対応可能な高い耐久性と操作性が売りです。今回注目すべきは、レベルワインド機としてダイワ初となる「スプールロック機構」を搭載しており、根掛かり時のラインカットを安全にサポートしてくれます。この記事では、25ソルティガ300の機能や特徴について詳しく解説、競合機である23オシアコンクエスト300番との比較なども記載しています。
根掛かりするとPE2号や3号は中々切れないので、スプールロック機構があるのはとても便利。明石は根掛かり良くするし。
25ソルティガ300の主要機能と技術
HYPERDRIVE DIGIGEAR
ギアの歯幅が広くなっており、滑らかで強力な回転を実現。低負荷から高負荷まで、安定したパフォーマンス。また耐久性も向上し、ギアの噛み合わせが最適化され長期間にわたり初期性能が持続。
HYPER DOUBLE SUPPORT
駆動サポートシステム:ピニオンギアを両端から2つのボールベアリングで支え、滑らかさと力強い巻上げを実現しています。負荷がかかった状況でも軽い巻上げが可能なので、釣行中の疲労軽減に貢献してくれます
HYPER TOUGH CLUTCH
高耐久クラッチシステム:海水による塩ガミを抑制し、クラッチの耐久性が飛躍的に向上。過酷なソルト環境でも動作を保ちます。
シンクロレベルワインド
ライン放出のスムーズさ:レベルワインドがライン位置に合わせて左右に追従することで、放出時の抵抗を低減。ドラグ性能の向上:ドラグ作動時も滑らかさがアップし、強力な引きのある魚にも対応可能。
スプールロック機構
スプールを固定して逆転をロックすることで、根掛かり時にラインを切る際のギアやボールベアリングへのダメージを防ぎます。スプールロックレバーをオンにし、クラッチをオフにするだけで、PEライン3.0号以下の強度で対応可能です。
アノードプロテクション
25ソルティガ300に採用されている「アノードプロテクション」は、リールの金属部分の腐食を抑え、耐久性を保つための技術です。これは、海水や湿気などの影響を受けやすい金属の劣化を防ぐために用いられる「犠牲陽極」の原理を応用したもの。リールの金属部分に亜鉛などの犠牲素材を取り付け、腐食が金属本体に及ぶ前に亜鉛が先に反応して消耗する仕組みです。
サムホールディングフレーム
様々な握り方にフィットするデザインで、指が滑ることなく、安定したサミングが可能です。新しい握り心地がパーミング体験を向上させ、釣りの快適さが増します。
75-85mm AL製クランクハンドルアームとTシェイプパワーノブ
75-85mmのアルミ製クランクハンドルは、ジャーク操作が容易で、青物狙いにも最適です。Tシェイプパワーノブはフィット感を追求し、スロージギングから近海ジギングまで幅広く対応。
想定される対象魚
25ソルティガ300の対象魚は、主に近海ジギングで狙う中〜大型魚が想定されています。高負荷にも対応できるパワフルなギア、耐久性を強化したフレーム設計、耐食性に優れたアノードプロテクションなど、過酷なシーンを想定しているため、大型の対象魚でも安心して使用できる仕様。
- 青物(ハマチや鰤、ヒラマサ、カンパチ)
強い引きが特徴の中〜大型の青物で、ソルティガ300の高いドラグ性能と耐久性が生かされます。 - マグロ(キハダ、メジマグロ)
小型〜中型のマグロも対象となります。特に巻き上げ力や耐久力が求められるため、ソルティガ300の頑丈なギアとクラッチシステムが活躍します。 - ヒラメやマダイ
比較的大型のヒラメやマダイも近海ジギングでの対象です。シンクロレベルワインドのスムーズなライン放出が、繊細なあたりを感じ取りやすくします。日本海のディープタイラバなどにも良いです - タチウオ
大型タチウオも対象になります。ジギングによる誘いが効果的で、巻き取りの滑らかさが誘いやすさを高めます。
25ソルティガ300のスペック
自重(g) | 巻取長 | ギア比 | PE(号-m) | ハンドルアーム長(mm) | ベアリング(ボール/ローラー) | 最大ドラグ力(kg) | スプール幅(mm) | スプール径(mm) | ハンドルノブ仕様 | 価格(税抜) | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
25ソルティガ300 | 420 | 86 | 6.3 | 1.5-500、2.0-400、3.0-250 | 75-85 | 11/1 | 10 | 24 | 44 | Tシェイプパワーノブ | ¥63,000 |
25ソルティガ300L | 420 | 86 | 6.3 | 1.5-500、2.0-400、3.0-250 | 75-85 | 11/1 | 10 | 24 | 44 | Tシェイプパワーノブ | ¥63,000 |
25ソルティガ300H | 420 | 100 | 7.3 | 1.5-500、2.0-400、3.0-250 | 75-85 | 11/1 | 10 | 24 | 44 | Tシェイプパワーノブ | ¥63,000 |
25ソルティガ300HL | 420 | 100 | 7.3 | 1.5-500、2.0-400、3.0-250 | 75-85 | 11/1 | 10 | 24 | 44 | Tシェイプパワーノブ | ¥63,000 |
気になるオシアコンクエストとの比較
25ソルティガ300のサイズ感的にも競合リールとなる23オシアコンクエスト300HGとスペックを比較表してみました。
スペック項目 | 25ソルティガ300 | オシアコンクエスト 300HG |
---|---|---|
ギア比 | 6.3 | 6.2 |
最大ドラグ力(kg) | 10 | 7.5 |
標準自重(g) | 420 | 355 |
巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転) | 86 | 84 |
スプール寸法(幅mm×径mm) | 24×44 | 22×43 |
標準巻糸量PE(号-m) | 1.5-500、2.0-400、3.0-250 | 1.5-500、2.0-380、3.0-250 |
ハンドルアーム長(mm) | 75-85 | 75 |
ベアリング(ボール/ローラー) | 11/1 | 9/2 |
ハンドルノブ交換サイズ | L | BH-2、4、5 |
ハンドルノブ仕様 | Tシェイプパワーノブ | B型ノブ |
メーカー希望小売価格(税抜) | 63,000円 | 61,300円 |
25ソルティガ300のノーマルモデルと、オシアコンクエスト300HGが同じぐらいのギア比です。そして、25ソルティガ300H(7.3)とオシアコンクエスト300XG(7.5)が同じようなギア比になってます。
- 最大ドラグ力
25ソルティガ300:10kgの最大ドラグ力で、大型魚とのファイトに強力なパワーを発揮します。
オシアコンクエスト300HG:最大ドラグ力は7.5kgで、やや低めですが、十分な引きの強さを備えています。 - 自重
オシアコンクエスト300HGは355gとソルティガと比べて軽量。25ソルティガ300は420gでやや重めです。 - 巻き取り長さとギア比
巻き取り長さはソルティガ300が86cm、オシアコンクエスト300HGが84cmと僅差。ギア比もほぼ同等で、どちらも速巻きが必要なシーンにも対応可能です。 - ベアリング数
ソルティガ300は11ボール/1ローラーで、巻き心地が滑らか。オシアコンクエスト300HGは9ボール/2ローラーですが、マイクロモジュールギアにより滑らかな巻き心地。 - スプール寸法
ソルティガはスプール幅24mm、オシアコンクエストは22mmで、ややソルティガの方が太めのラインにも対応しやすい仕様。
まとめ
25ソルティガ300は、近海ジギングでの使用に最適化されたダイワの最新リールで、大型魚とのファイトに必要なパワーと耐久性を備えています。HYPERDRIVEデザインを中心に強化を図り、アノードプロテクション、さらにスプールロック機構などを搭載し、過酷なオフショア環境でも長期間信頼して使用できるよう設計されています。10kgの最大ドラグ力、滑らかな巻き心地、耐塩性に優れた構造により、鰤などの大型青物や鯛、タチウオなど幅広い近海の釣りで活躍できる頼もしい一台です!
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