ブリジギングは、大型青物であるブリをターゲットにしたオフショアジギングの一つで、スリル満点の釣りスタイルです。特に日本海や太平洋沿岸では、10kgオーバーのブリを狙えるフィールドが点在し、多くのアングラーが挑戦しています。
この記事では、ブリジギングに最適なリールの選び方や、おすすめのモデルを紹介します。初心者からベテランまで、最適なリールを選んでブリジギングをより楽しみましょう。
ブリジギング用リールの種類と特徴
ブリジギングで使用されるリールには、大きく分けてスピニングリールとベイトリールの2種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分のスタイルや釣り場に合ったリールを選ぶことが重要です。
スピニングリール
特徴
- ちょいキャスティングができる
- 高速で巻き取ることができる
- 大物の強烈な走りに対応しやすい
- 初心者にもおすすめ
おすすめシチュエーション
- 広範囲を探りたい場合
- 比較的浅場（50〜100m）でのジギング
- 風の影響を受けやすいフィールド
おすすめモデル
- シマノ スフェロスSW 8000HG（コスパ抜群）
- シマノ ツインパワーSW 6000HG（耐久性と性能のバランスが良い）
- シマノ ステラSW 8000HG（最上級モデル）
- ダイワ ソルティガ 8000-H（ダイワのフラッグシップモデル）
ベイトリール
特徴
- フォール中のアタリを取りやすい
- パワフルな巻き上げ力がある
- バーチカル（垂直）なジギングに適している
- スピニングリールに比べて巻き取りがスムーズ
おすすめシチュエーション
- 水深100m以上のディープエリア
- 根掛かりが多い場所（フォールコントロールがしやすい）
- 大型ブリとのパワーファイトをしたい場合
おすすめモデル
- シマノ オシアジガー 1500〜2000番（近海ジギング向け）
- シマノ オシアジガー 2000NRMG（オールラウンドなベイトリール）
- シマノ オシアコンクエスト 300CT（カウンター付きで初心者向き）
- ダイワ 22ソルティガ15-SJ（軽量でパワフルなジギングリール）
- ダイワ ソルティガIC300（ライトジギングに最適）
ブリジギング用リールの選び方
リールサイズ（番手）
リールのサイズは、釣りのスタイルやターゲットのサイズによって異なります。一般的にブリジギングではスピニングリールなら6000〜10000番、ベイトリールなら1500〜3000番が使われます。
| 釣りの種類 | 推奨スピニングリール番手 | 推奨ベイトリール番手（シマノ） | 推奨ベイトリール番手（ダイワ） |
|---|---|---|---|
| 近海（浅場・水深50m前後） | 6000〜8000番 | 1500〜2000番 | 10〜15番 |
| 中深海（100m以上） | 8000〜10000番 | 2000〜3000番 | 15〜35番 |
| 大型ブリ狙い（10kgオーバー） | 10000番以上 | 3000〜4000番 | 35〜50番 |
ドラグ性能
ブリは非常に強い引きを持っているため、最低でも10kg以上のドラグ性能が必要です。特に大型ブリ（10kg以上）を狙う場合は15kg以上のドラグ力を持つリールを選びましょう。
おすすめドラグ設定
- 近海ブリ（5〜8kg） → ドラグ10kg前後
- 大型ブリ（10kg以上） → ドラグ15kg以上
ギア比の選び方
リールのギア比は、巻き取り速度に影響します。ブリジギングではハイギア（HG）またはエクストラハイギア（XG）が人気です。
| ギア比 | 特徴 | おすすめ状況 |
|---|---|---|
| ローギア（PG） | 巻き上げがパワフルだが遅い | ディープエリアや根掛かりが多い場所 |
| ハイギア（HG） | バランスが良い | ほとんどのジギングに対応 |
| エクストラハイギア（XG） | 巻き取りが速い | 青物の回遊が速い場合や広範囲を探るとき |
耐久性とメンテナンス性
ブリジギングではリールに大きな負荷がかかるため、耐久性の高いモデルを選びましょう。また、海水での使用が前提なので、防水性能やメンテナンスのしやすさも重要です。
おすすめの防水・耐久技術
- シマノ Xプロテクト / HAGANEボディ（防水・剛性アップ）
- ダイワ マグシールド / HYPERDRIVE DESIGN（防水・耐久性アップ）
スピニングリールのおすすめモデル
シマノ 21スフェロスSW 8000HG
シマノのスフェロスSW 8000HGは、エントリーモデルながら必要十分な性能を備えたスピニングリールです。Xシールドを採用し、防水性に優れており、ソルトゲームでも安心して使用できます。ドラグ力は最大12kgとブリとのファイトにも耐えられる設計で、巻き上げ力も十分です。価格が抑えられているため、初めてブリジギングに挑戦するアングラーにもおすすめです。PEライン3号を300m巻くことができ、近海のジギングに適しています。ローコストながら堅牢なボディを備え、長時間の釣行でも安心して使用できるでしょう。
シマノ 21ツインパワーSW 8000HG
ツインパワーSW 8000HGは、シマノのミドルクラスのスピニングリールで、優れた耐久性とパワーを備えています。HAGANEボディによる剛性の高さとXプロテクトによる防水性能により、過酷な環境下でも長期間使用可能です。ギア比5.7:1で、巻き上げスピードとトルクのバランスが良く、150g程度のジグでも快適に操作できます。最大ドラグ力は11kgで、ブリの突進にも対応できる設計です。近海でのブリジギングはもちろん、ヒラマサやカンパチ狙いにも活躍する万能モデルといえます。
ダイワ 21セルテートSW 8000H
強靭さと操作性を兼ね備えたオフショアジギングモデル。ダイワのセルテートSW 8000Hは、オフショアジギング向けに設計された高耐久スピニングリールです。ソルティガシリーズに次ぐ耐久性能を誇り、剛性と巻き上げ力に優れたモデルとして、ブリジギングに最適です。特に、ハードなジギングに求められるパワーと滑らかな巻き心地を両立している点が大きな魅力です。
シマノ 25ステラSW 10000PG
ステラSW 8000HGは、シマノのフラッグシップモデルで、極限までの耐久性と滑らかな巻き心地を実現した高性能スピニングリールです。最大ドラグ力は25kgと圧倒的なパワーを誇り、ギアの精密加工により耐摩耗性が大幅に向上しています。Xタフドラグを採用しており、大型ブリとのファイトでもスムーズなラインコントロールが可能です。オフショアジギングの最上級モデルとして、プロや上級者のアングラーからも高い評価を受けています。大物狙いのアングラーにとって、最強の相棒となるでしょう。
ダイワ 25ソルティガ 8000-H
ソルティガ 8000-Hは、ダイワの最高峰スピニングリールで、HYPERDRIVE DESIGNを採用し、剛性・耐久性・防水性のすべてを兼ね備えたモデルです。最大ドラグ力は25kgと、大型ブリやヒラマサ、カンパチ狙いにも十分対応できます。ギア比5.8:1で、スムーズな巻き取りが可能でありながら、大型青物のパワフルな突進にも対応可能な設計になっています。防水性能も高く、過酷な環境下での長時間の釣りにも耐えうるタフな仕様が特徴です。ブリジギングのハイエンドモデルを求めるアングラーに最適なリールです。
ベイトリールのおすすめモデル
シマノ 21オシアジガー 1500NRMG
オシアジガー1500NRMGは、シマノのジギング専用ベイトリールで、軽量でありながら高い剛性を持つHAGANEボディを採用しています。最大ドラグ力は7.5kgと近海のブリ狙いには十分なパワーを備えており、滑らかな巻き心地と耐久性が特徴です。ギア比は5.1:1で、パワー重視の巻き上げが可能です。PE3号を400m巻くことができ、中深海のジギングにも対応できます。スロー系のジャークに向いており、長時間の使用でも疲れにくい設計になっています。
シマノ 24オシアコンクエストCT 300HG
オシアコンクエスト300CTは、シマノのカウンター付きベイトリールで、精密な巻き取りが可能なモデルです。フォールレバーを搭載しており、ジグのフォールスピードを調整しながらアプローチできるのが最大の特徴です。最大ドラグ力は8kgと十分なパワーを備えており、ブリジギングだけでなく、カンパチやヒラマサ狙いにも適しています。ハイギアモデル（HG）とパワーギアモデル（PG）があり、釣り方に応じて選択可能です。
ダイワ 22ソルティガ15-SJ
22ソルティガ15-SJは、ダイワのジギング用ベイトリールのフラッグシップモデルで、コンパクトながら高い剛性と巻き上げ力を備えています。最大ドラグ力は10kgと、近海から中深海のブリジギングに適しており、PE3号を400m巻くことができます。ギア比は6.3:1で、軽快な巻き取りが可能です。マグシールドベアリングを採用し、防水性能も高いため、長期間の使用でも性能が落ちにくいのが特徴です。
まとめ
ブリジギング用リールを選ぶ際は、釣りのスタイルに応じた選択が重要です。スピニングリールは広範囲を探るのに適しており、キャスティングがしやすいため初心者にも扱いやすいのが特徴です。一方、ベイトリールはフォール中のアタリを捉えやすく、バーチカルな釣りに向いています。スピニングリールなら、シマノのツインパワーSWやダイワのソルティガ8000-Hがバランスの取れた選択肢となります。ベイトリールを使用するなら、シマノのオシアジガー1500やダイワの22ソルティガ15-SJが安定した性能を発揮するでしょう。ブリジギングのスタイルやターゲットに応じたリールを選び、最適なタックルで大物ブリを狙いましょう。
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