タチウオジギングは、魅惑的なフォールバイトと鋭いファイトを楽しめる、アングラーにとって特別な釣りのひとつです。しかし、タチウオは水深や潮の流れによってヒットするレンジが変わりやすく、適切なリールを選ばなければ効率よく釣果を伸ばすことができません。
特にフォールスピードの調整や水深管理が鍵となるタチウオジギングでは、リールの性能が釣果を左右すると言っても過言ではありません。本記事では、タチウオジギングに適したリールの選び方やスペックのポイントを詳しく解説し、釣り場で実際に活躍するおすすめのリールを紹介します。
タチウオジギングに適したリールの特徴
タチウオジギングでは、専用のメタルジグを使用して効率的にタチウオを狙います。潮の流れや水深、アクションの仕方によって求められるリールのスペックが変わるため、選び方が重要です。
ベイトリールが基本
タチウオジギングで主に使用されるリールはベイトリールです。スピニングリールでも代用できますが、基本的にはベイトリールの方が扱いやすく、以下のようなメリットがあります。
- フォールスピードのコントロールが容易
→ タチウオはフォールでのバイトが多いため、スムーズなフォール操作が可能なベイトリールが有利。 - パワフルな巻き上げ
→ 水深が深い場合でも、効率よく巻き上げが可能。 - クラッチ操作でアクションをつけやすい
→ 細かいピッチでの誘いや、即座にフォールさせる動作が簡単にできる。
ただし、スピニングリールを使うメリットとしては、初心者でもバックラッシュを気にせず扱いやすい点があります。ジギング初心者の場合は、スピニングリールから始めるのも一つの選択肢です。
タチウオジギング用リールの選び方
ギア比の選び方
タチウオジギングでは、ハイギア(HG)またはエクストラハイギア(XG)が推奨されます。
- ハイギア(HG):6.3~7.0前後
→ 水深が浅めのポイント(~50m)や、ゆったりとしたアクションを入れたい場合に最適。 - エクストラハイギア(XG):7.0以上
→ 深場(50m以上)や速巻きが必要な状況に向いている。
水深や潮の流れに応じて適切なギア比を選ぶことが重要です。
ドラグ性能
タチウオは歯が鋭く、強烈な引き込みを見せることがあるため、スムーズなドラグ性能が求められます。おすすめのドラグ力は3~5kg以上です。ドラグの滑らかさが重要で、タチウオの急なダッシュにも対応できるものを選びましょう。
ラインキャパシティ(糸巻き量)
PEラインの使用が一般的で、タチウオジギングではPE1.0~2.0号を使うことが多いです。リールのラインキャパシティはPE1.5号が200m以上巻けるモデルを選ぶと安心です。

タチウオジギングでは運悪く高切れする場合もあるので、十分にラインを巻いておくと良いと思います
- PE1.0号:300m以上(浅場や軽量ジグ向け)
- PE1.5号:200~300m(オールラウンド)
カウンター付きリールのメリット


タチウオジギングでは、棚(タチウオがいる水深)を正確に把握することが釣果を左右するため、カウンター付きリールが非常に有効です。
- タチウオは一定の水深に群れる習性があるため、カウンターを見ながら正確な棚を攻められる。
- ヒットレンジを細かく管理でき、バイトがあった深さを再現しやすい。
- 魚群探知機と併用すれば、ベストなレンジにルアーを落とせる。
- カウンター付きなら、初心者でも迷わず効率的に釣ることが可能。
特に深場を狙う際は、カウンターの有無が釣果に直結するといっても過言ではありません。
おすすめのタチウオジギング用リール


シマノ「24オシアコンクエストCT」
オシアコンクエストCTは、カウンター付きの高性能ベイトリールで、タチウオジギングに最適なモデルの一つです。カウンター機能により、リアルタイムで水深を把握できるため、タチウオのヒットレンジを正確に狙えます。フォールレバーも搭載しており、タチウオのフォールバイトを狙いやすいのが大きな魅力です。HAGANEボディ採用で高剛性ながら、滑らかな巻き心地を実現。深場や潮流の速いエリアでも正確な操作が可能なため、幅広いシチュエーションで活躍します。
ダイワ「21ソルティガIC 300」
ICカウンターを搭載した高性能ベイトリール。デジタルカウンターにより水深管理が容易になり、タチウオのヒットレンジを正確に攻めることができます。高トルク設計のため、深場の釣りにも適しており、重めのジグを使った釣りでも快適な巻き上げが可能です。ドラグ性能も優秀で、魚の引きに応じた細かい調整ができるのが強み。初心者から上級者まで幅広いアングラーにおすすめのモデルです。
シマノ「24グラップラーCT 150XG」
コンパクトなボディながら、フォールレバーを搭載しており、タチウオのフォールバイトを狙いやすいリール。XG(エクストラハイギア)仕様のため、素早い巻き上げが可能で、テンポよく釣りを進められます。カウンターも搭載しているため、タナを正確に把握しやすく、釣果アップに貢献。軽量で操作性が良く、タチウオジギングを手軽に楽しみたい人に最適な一台です。
ダイワ「23ティエラLJ IC 200」
ダイワ「ティエラLJ IC 200」
ティエラLJ IC 200は、ライトジギングやタチウオジギングに適したカウンター付きベイトリールです。ICカウンターにより、タナの管理がしやすく、ヒットレンジを正確に再現できるのが大きな強み。アルミ製の高剛性ボディを採用しており、軽量ながら耐久性にも優れています。ATD(オートマチックドラグシステム)を搭載し、タチウオの独特な引きにも滑らかに対応可能。ギア比はハイギア設計で、速い手返しが求められるジギングに最適です。初心者から中級者まで幅広いアングラーに対応し、快適な釣りをサポートしてくれるモデルです。
まとめ


タチウオジギングでのリール選びは、釣果に直結する重要なポイントです。特に、カウンター機能の有無、ギア比、ドラグ性能、ラインキャパシティ、フォール性能をしっかり見極め、自分の釣りスタイルに合ったリールを選ぶことが大切です。
初心者には、タナ管理がしやすいカウンター付きモデルや、フォール操作がしやすいフォールレバー搭載モデルが特におすすめです。経験者には、剛性や巻き上げ力に優れたハイスペックモデルが向いています。
リール選びを最適化すれば、タチウオのいるレンジを正確に攻められ、釣果アップにつながります。自分に最適なリールを手に入れて、よりスリリングで充実したタチウオジギングを楽しみましょう!
コメント