スーパーライトジギング（SLJ）は、軽量ジグを使用して多彩な魚種を狙える魅力的な釣り方です。しかし、軽量なジグを扱うためには、リール選びが非常に重要になります。本記事では、SLJに適したリールの選び方のポイントと、おすすめのモデルを詳しく解説します。
スーパーライトジギング用リールの選び方
SLJで使用するリールは、軽量で操作性が良く、ドラグ性能やギア比が適切であることが重要です。ここでは、SLJに適したリールを選ぶ際のポイントを解説します。
ジギングには「ジギング」「ライトジギング（LJ）」「スーパーライトジギング（SLJ）」の3種類があり、使用するタックルや狙う魚種、ジグの重さが異なります。
- ジギングはオフショア（船）で行う本格的な釣りで、100g以上のジグを使用し、ブリ・ヒラマサ・カンパチなどの大型青物を狙います。強靭なロッドとパワーのあるリールが必須です。
- ライトジギング（LJ）は60g〜150g程度のジグを使い、中型青物やマダイ、根魚を狙う釣り。SLJよりもパワフルなタックルを使い、比較的水深のあるエリアにも対応します。
- スーパーライトジギング（SLJ）は、30g〜80gの軽量ジグを用いた釣りで、青物の小型〜中型や根魚、タイ類など多彩な魚種を狙えます。タックルもライトで、手軽に楽しめるのが魅力です。
スピニングリールとベイトリール、どっちが良い？
SLJでは スピニングリール と ベイトリール のどちらも使用可能ですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
スピニングリールの特徴
- キャスト性能が高く、広範囲を探れる
- 操作がシンプルで初心者でも扱いやすい
- 軽量ジグをスムーズに落とせる
ベイトリールの特徴
- フォール中のアタリを感知しやすい
- 巻き上げ力が強く、深場や青物にも対応可能
- 手返しが早く、効率的な釣りができる
ギア比の選び方
SLJでは ギア比（ハンドル1回転あたりの巻き取り量）が重要です。主に ハイギア（HG） または エクストラハイギア（XG） が推奨されます。
- ノーマルギア（PG）：巻き上げがゆっくりでトルクがあるが、手返しが悪い
- ハイギア（HG）：汎用性が高く、テンポよく釣りができる
- エクストラハイギア（XG）：速巻きに適しているが、パワーが若干落ちる
ドラグ性能
SLJでは、ドラグ性能の良し悪しが釣果に直結します。ドラグとは魚が掛かった際にラインを引き出す機能のことで、スムーズな滑り出しが重要です。
推奨ドラグ強度の目安
- 小型青物・根魚狙い：3〜5kg
- 中型青物狙い：5〜7kg
ラインキャパシティ
SLJで使用するPEラインは 0.6号〜1.5号 が主流ですが、リールのスプールにどれだけ巻けるかも重要です。
ラインキャパの目安（PEライン）
- 0.6号〜1.0号を200m以上巻けるリールが理想。大型魚狙いや深場狙いでは300m以上のストックがあると安心
- ラインが少なすぎると、大型魚が掛かった際に走られてラインブレイクする可能性があるため注意！
スーパーライトジギング（SLJ）で使用するメタルジグは、軽量で扱いやすく、さまざまな魚種に対応できるものが求められます。主に30g～80gのジグを使用し、水深や潮流によってウェイトを調整します。ジグの形状には、スリム系、センターバランス系、左右非対称系などがあり、狙う魚やアクションに応じて使い分けます。
スリム系は青物狙いに適し、速巻きやワンピッチジャークに対応。センターバランス系は、ヒラヒラとしたフォールで根魚やタイ類に有効。左右非対称系は不規則なアクションが魅力で、活性の低い魚に効果的です。また、フックセッティングも重要で、フロント・リアにアシストフックをつけることでバラシを防げます。水深やターゲットに合わせて最適なジグを選びましょう。
スーパーライトジギングにおすすめのリール
スピニングリール
シマノ 25ツインパワーXD 4000XG
ツインパワーXDは、SLJにおいて剛性と耐久性を求めるアングラーに最適なスピニングリールです。HAGANEボディを採用し、高負荷時でもたわみを抑えた安定した巻き心地を実現。Xプロテクトによる防水性能も高く、過酷な海での使用にも耐えます。最大ドラグ力は11kgとパワフルで、大型青物にも対応可能。ギア比は6.2で手返しが良く、速巻きとスローな誘いの両方に適応できます。スムーズなドラグ性能により、細いPEラインでも安心してファイトできるため、SLJ初心者から上級者まで幅広くおすすめできるモデルです。
ダイワ 24ルビアスLT4000-XH
ルビアスは、SLJに最適な超軽量スピニングリールです。モノコックボディを採用し、剛性を維持しながらも圧倒的な軽さを実現。ダイワ独自のATD（オートマチックドラグシステム）により、魚の引きに応じてスムーズにラインを放出し、バラシを防ぎます。4000XHモデルはギア比6.2のエクストラハイギア仕様で、素早い巻き上げが可能。PE1.0号を200m巻けるラインキャパも魅力で、深場や大型ターゲットにも対応できます。長時間の釣行でも疲れにくく、操作性の良さが際立つモデルです。
シマノ 23ストラディック 4000XG
ストラディックは、シマノの中級クラスのスピニングリールとして高い評価を得ており、SLJにも十分な性能を発揮します。HAGANEギアとX-SHIPにより、滑らかで力強い巻き心地を実現。Xプロテクト搭載で防水性も高く、塩ガミのリスクを軽減します。ギア比6.2のXG仕様は素早い巻き上げが可能で、青物狙いにも最適。最大ドラグ力は11kgと、軽量ながらもパワフルな設計になっています。コストパフォーマンスに優れており、SLJを始めたいアングラーにもおすすめの一台です。
ダイワ 24セルテート LT4000-CXH
セルテートLTは、ダイワの高剛性スピニングリールの代表格で、SLJにおいても頼れる存在です。モノコックボディによりコンパクトながらも剛性が高く、耐久性に優れています。ギア比6.2のハイギアモデルで、速巻きやフォール中のアタリを取る釣り方にも対応。ATD搭載のドラグシステムは細糸使用時でも安定したライン放出を実現し、不意の大物にも対応可能。巻き上げ力の高さとスムーズなドラグ性能が魅力で、SLJを本格的に楽しみたいアングラーにおすすめです。
シマノ 24ヴァンフォード 4000XG
ヴァンフォードは、軽量かつ高感度なスピニングリールで、細かいアクションを駆使するSLJに適しています。マグナムライトローターを採用し、軽い力で回転できるため、繊細な操作が可能。HAGANEギアとX-SHIPにより、滑らかでパワフルな巻き上げを実現しています。ギア比6.2のXG仕様は速巻きに適しており、青物狙いにも対応。最大ドラグ力は11kgと十分な性能を持ち、長時間の釣行でも疲れにくい設計になっています。
【ベイトリール】
シマノ 23オシアコンクエスト 200HG
オシアコンクエスト200HGは、シマノの高剛性丸型ベイトリールで、SLJやライトジギングに最適なモデルです。HAGANEボディとマイクロモジュールギアを採用し、滑らかでパワフルな巻き心地を実現。最大ドラグ力は7kgで、根魚や中型青物とのファイトにも十分対応可能。フォールスピードのコントロールがしやすく、ボトムを丁寧に探れるため、マダイやハタ系の魚にも有効です。また、耐久性に優れており、長く使えるモデルとして人気。フォール中のバイトを取りやすい設計なので、SLJで繊細なアタリを楽しみたいアングラーにおすすめのリールです。
シマノ 19グラップラーCT 150XG
グラップラーCT 150XGは、シマノのカウンター付きベイトリールで、SLJやライトジギングに最適なモデルです。最大の特徴は「フォールレバー」の搭載で、ジグのフォールスピードを自由に調整できる点。SLJではフォール中のバイトが多いため、細かくレンジを刻みながら誘うことが可能になります。エクストラハイギア（XG）仕様で、素早い巻き上げができ、手返しの良さも抜群。最大ドラグ力は5.5kgで、マダイや根魚、50cmクラスの青物にも対応可能。ICカウンター付きで水深管理もしやすく、狙ったレンジをピンポイントで攻められるのも強みです。ボトム狙いやフォール重視の釣りをするアングラーには、特におすすめの一台です。
ダイワ 21ソルティガIC 100P-DH
ソルティガIC 100P-DHは、ダイワの高性能ICカウンター搭載ベイトリールで、SLJやライトジギングに最適なモデルです。ICカウンターにより、リアルタイムでフォールスピードやレンジを把握できるため、狙いたい層を正確に攻めることが可能。特に、マダイや根魚狙いでは、水深を細かく調整しながら釣ることで、釣果を大きく伸ばすことができます。100Pモデルはパワーギア仕様で、巻き上げ時の負担を軽減し、長時間のファイトでも疲れにくい設計。ダブルハンドル（DH）仕様なので、安定した巻き取りが可能で、繊細なアクションにも対応しやすいのが特徴。高剛性アルミボディと強化ギアにより、耐久性も抜群で、SLJを本格的に楽しむアングラーには非常におすすめのリールです。
シマノ 24バルケッタプレミアム 151DHXG
バルケッタプレミアム 151DHXGは、シマノのカウンター付きベイトリールで、SLJやタイラバ、ボートフィッシングなど幅広い釣りに対応するモデルです。デジタルカウンターを搭載し、ラインの放出量をリアルタイムで把握できるため、正確なレンジキープが可能。SLJでは特にフォール中のアタリを取ることが重要ですが、このリールならカウンターを見ながら狙いたいレンジをしっかり攻められます。エクストラハイギア（XG）仕様で巻き上げが速く、手返しの良い釣りができるのもポイント。ダブルハンドル（DH）仕様なので、安定した巻き取りが可能で、細かいアクションもつけやすい設計。コンパクトなボディで操作性も抜群なため、SLJで細かい誘いを入れながら狙いたいアングラーに最適なリールです。
ダイワ 24ティエラAIR IC 100H/100HL
ティエラ AIR ICは、ダイワの最新ベイトリールで、SLJやライトジギングに最適なモデル。ICカウンターを搭載し、水深やフォールスピードをリアルタイムで把握できるため、狙いたいレンジをピンポイントで攻めることが可能。アルミ製のモノコックボディを採用し、コンパクトながら高剛性で軽量化されているため、長時間の釣行でも疲れにくいのが特徴です。H（ハイギア）仕様で、巻き上げスピードとパワーのバランスが取れており、青物や根魚、マダイなど幅広いターゲットに対応できます。フォール時のスプールフリー性能も高く、ナチュラルなジグの落とし込みが可能。ダブルハンドル仕様で、安定した巻き心地と繊細なアクションが得られるため、SLJで繊細な釣りをしたいアングラーに最適な一台です。
SLJで狙える魚は？
スーパーライトジギング（SLJ）では、多彩な魚種を狙うことができます。青物系では、40〜70cm程度のハマチ、ワラサ、ショゴ（カンパチの小型）、ヒラマサの小型がターゲット。根魚では、アカハタ、オオモンハタ、キジハタ、マハタなどが狙え、ボトムを丁寧に探ると高確率でヒットします。また、マダイやチダイ、レンコダイなどのタイ類もSLJの代表的なターゲット。さらに、アジやイサキ、サバやカツオなどの魚、ヒラメやカサゴなどの底物も釣れます。ただし、大型のブリやカンパチ、ヒラマサにはSLJタックルでは対応が難しいため、40〜70cmクラスの魚を狙うのが基本です。軽量ジグを使い、多彩な魚種と楽しめるのがSLJの魅力です。
まとめ
スーパーライトジギングでは、リールの性能が釣果に大きく影響します。スピニングリールは初心者や汎用性を求めるアングラーにおすすめで、軽量ジグの操作がしやすい点が魅力です。一方、ベイトリールはフォール中のアタリを拾いやすく、青物や深場狙いに適しています。ギア比はハイギア（HG）またはエクストラハイギア（XG）が最適で、ドラグ性能も重要な要素です。ラインキャパはPE0.6〜1.0号を150m以上確保すると安心。この記事で紹介したおすすめリールを参考に、自分の釣りスタイルに合った最適なリールを選びましょう！
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