ジギング徹底解説!種類・タックル・操作方法を完全網羅

ジギングとは、金属製のルアー「メタルジグ」を使い、ロッドの操作で上下に動かして魚を誘う釣法です。釣行場所、ジグの形状・重さ、操作方法などの違いによってさまざまなスタイルが存在します。本記事では、それらの分類を詳しく解説し、ジギングを最大限に楽しむためのポイントを紹介します。

目次

ジギングの基本分類

ジギングは以下の3つの要素によって分類できます。

  • 釣行場所による分類(オフショア・ショア)
  • ジグの種類による分類(重さ・形状・バランス)
  • 操作方法(ジャークテクニック)による分類

それぞれ詳しく見ていきましょう。

釣行場所によるジギングの分類

ジギングは主に「オフショアジギング(船から)」と「ショアジギング(陸から)」の2つに分けられます。ここでは各ジギングスタイルに適した目安のタックルも紹介します。

オフショアジギング(船から)

広大な海域で行うジギング。大型魚が狙えるのが魅力です。

スーパーライトジギング(SLJ / マイクロジギング)
・ジグ重量:20g〜60g
・対象魚:アジ、イサキ、真鯛、シーバス
・水深:10m〜30m
・タックル目安:
 - ロッド:6ft前後のUL〜Lクラス
 - リール:スピニングリール 2500〜3000番 / ベイトリール小型
 - ライン:PE 0.4〜0.8号 + フロロリーダー 8〜16lb

ライトジギング
・ジグ重量:60g〜120g
・対象魚:中型青物、根魚、タチウオ
・水深:30m〜60m
・タックル目安:
 - ロッド:6ft前後のL〜MLクラス
 - リール:スピニング 3000〜4000番 / ベイトリール中型
 - ライン:PE 0.8〜1.5号 + フロロリーダー 16〜30lb

ジギング(通常)
・ジグ重量:100g〜300g
・対象魚:ブリ、カンパチ、ヒラマサなど大型青物
・水深:60m〜150m
・タックル目安:
 - ロッド:6ft前後のMH〜Hクラス
 - リール:スピニング 5000〜8000番 / ベイトリール大型
 - ライン:PE 2〜4号 + フロロリーダー 40〜80lb

スロージギング
・ジグ重量:80g〜400g(狙う水深により変動)
・対象魚:根魚、底物、低活性の青物
・水深:50m〜200m
・タックル目安:
 - ロッド:6ft前後のスロージギング専用ロッド(ML〜MHクラス)
 - リール:ベイトリール(ローギア) 200〜300番クラス
 - ライン:PE 1〜3号 + フロロリーダー 20〜50lb

中深海ジギング
・ジグ重量:300g〜700g(場合によっては1kg近く)
・対象魚:鱈、ノドグロ、アラ、キンメダイ
・水深:200m以上
・タックル目安:
 - ロッド:6.5ft前後
 - リール:電動リールまたは大型ベイトリール
 - ライン:PE 1〜2号 + フロロリーダー 16〜30lb

ショアジギング(陸から)

堤防や磯などの陸地からメタルジグをキャストして行うジギング。

ライトショアジギング
・ジグ重量:10g〜40g
・対象魚:シーバス、アジ、メバル、小型青物
・タックル目安:
 - ロッド:8〜9ftのMLクラス
 - リール:スピニング 3000〜4000番
 - ライン:PE 0.8〜1.2号 + フロロリーダー 16〜25lb

ショアジギング(ミドルウェイト)
・ジグ重量:40g〜80g
・対象魚:中型青物(ワカシ、イナダ、サゴシなど)
・タックル目安:
 - ロッド:9〜10ftのM〜MHクラス
 - リール:スピニング 4000〜5000番
 - ライン:PE 1.2〜2号 + フロロリーダー 25〜40lb

ショアジギング(ヘビーウェイト)
・ジグ重量:80g〜150g
・対象魚:ブリ、ヒラマサ、カンパチなど大型青物
・タックル目安:
 - ロッド:9.5〜11ftのH〜XHクラス
 - リール:スピニング 6000〜8000番
 - ライン:PE 2〜5号 + フロロリーダー 30〜80lb

ジギングのよくあるQ&A

ジギング初心者や経験者がよく疑問に思うポイントをまとめました。

ジギング初心者はどのスタイルから始めるのがおすすめ?

ライトジギングまたはスーパーライトジギング(SLJ)がおすすめ。
最初からヘビーなジギングを始めると、体力的に厳しく、タックルも高額になります。比較的扱いやすい ライトジギング(60g〜120gのジグを使用)スーパーライトジギング(20g〜60gのジグを使用) なら、ターゲットも豊富で釣りやすいため、初心者に最適です。

ジグの色選びはどうすればいい?

基本は「水の色」と「天気」で決めるのがセオリー。
クリアウォーター(透明度が高い海):ナチュラルカラー(シルバー、ブルー、グリーン)
濁りがある海:ゴールド系やピンク系
曇りや朝夕マズメ:グロー(夜光)系やホワイト系
晴天時の日中:メタリックシルバーやブルー

ジギングの適切なライン(PE)の号数は?

狙う魚や釣法によって変わります。
スーパーライトジギング(SLJ):PE 0.4〜0.8号
ライトジギング:PE 0.8〜1.5号
通常(ヘビー)ジギング:PE 2〜4号
スロージギング:PE 1〜3号
中深海ジギング:PE 1〜1.5号

釣れないときに試すべきことは?

次のポイントを意識するとヒット率が上がる可能性があります。
ジグのサイズ変更(小さくしてみる / 重くしてフォール速度を変える)
アクションの変化(ジャークのスピードやリズムを変える)
カラーの変更(シルバー → ピンクやグロー系などに変更)
狙う水深を変える(底狙い → 中層を攻める / 上層を試す)

スピニングリールとベイトリール、どちらを選べばいい?

A. 用途に応じて選ぶのが基本。
スピニングリールが向いている場合
 - キャストが必要なショアジギング
 - 素早い巻き上げが求められる場面
 - 操作が比較的簡単

ベイトリールが向いている場合
 - 繊細なフォールアクションを出したい(スロージギング向き)
 - 大物狙いで強い巻き上げ力が必要
 - 水深のあるオフショアジギング

迷ったら、初心者は スピニングリールからスタートするのが無難 です。

ジギングに適したロッドの長さは?

基本的に6フィート前後が扱いやすいが、用途で変わる。
オフショアジギング(船):6ft前後(短めで操作性重視)
ショアジギング(陸):9〜11ft(遠投が必要)
スロージギング:6ft前後(しなやかでジグを動かしやすい)

フォールでしか食ってこないときはどうすればいい?

スロージギングの要領で「フォールを意識したアクション」に変える。
・ワンピッチジャークを ゆっくり にしてフォールの時間を増やす
・ジグを スロージグ系 に変更する
・スロージャークを試す(フォールを長くとる)

根がかりしにくいジグの選び方は?

フロントバランスのジグや浮き上がりやすい形状を選ぶ。
・根がかりしやすい場所では「センターバランス or フロントバランス」がおすすめ
・スロージグのような平たいジグは、フォール時に引っかかりやすいので注意

根がかりしやすい場所では、 ジグの着底後すぐにアクションを入れる ことも大切。

まとめ

ジギングは、釣行場所・ジグの種類・操作方法などの組み合わせによって多様なスタイルに分かれます。ターゲットや海況に合わせて適切なタックルとテクニックを選ぶことで、より良い釣果を得ることができます。

初心者はまずライトショアジギングやライトジギングからスタートし、慣れてきたらショアジギングやオフショアジギングにも挑戦してみましょう。釣行前には潮流やターゲット魚の状況をチェックし、最適なスタイルで挑むことが成功への鍵となります。適切なタックル選びをして、ジギングを最大限に楽しみましょう!

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