チニング専用ロッドとして登場したシマノ「25ブレニアスXR」。シマノならではの技術が詰め込まれたこのロッドは、軽量でありながら高感度を実現し、チヌ(クロダイ)ゲームにおいて大きな武器となる。果たしてその実力は本物なのか?今回は25ブレニアスXRの特徴やラインナップ、そしてインプレを徹底解説していきます。

チニングもそろそろ春爆タイミングですよね


25ブレニアスXRとは?シマノ最新チニングロッドの魅力


シマノの「ブレニアス」シリーズは、チニングに特化したロッドとして、従来から多くのアングラーに愛用されてきた。その中でも最新モデルとなる「25ブレニアスXR」は、シマノの最先端技術を搭載し、より軽くより繊細なアプローチが可能なロッドへと進化している。このロッドの最大の特徴は、
- 軽量&高感度設計による圧倒的なアタリの取りやすさ
- シマノ独自の「Xガイド」搭載で飛距離と操作性が向上
- 多彩なラインナップ展開で様々なシチュエーションに対応可能
これらの要素が組み合わさることで、より快適により繊細なチニングゲームが楽しめるのが「ブレニアスXR」最大の魅力。
「王道か覇道か」ロッドに込められたコンセプト
「ブレニアス XR」の公式キャッチコピーは「王道か覇道か」。この言葉には、従来のチニングの定石を貫く「王道」と、進化した技術によって新たな釣り方を開拓する「覇道」の両面を兼ね備えていることが込められている。
つまり、オーソドックスなチニングスタイルにも対応しながら、新たな戦略的アプローチが可能なロッドということ。具体的には、次のような特徴を持っている。
- 「繊細な操作性」×「パワフルなファイト性能」 → 軽量ルアーも扱いやすく、大物とのやり取りにも対応
- 「飛距離の向上」×「精密なキャストコントロール」 → 遠投性能とピンポイントキャストの両立
- 「感度重視」×「耐久性アップ」 → 小さなアタリも見逃さず、強引なファイトにも耐えられる
このコンセプトが、「25ブレニアスXR」を単なるチニングロッドではなくアングラーの戦略を広げる一本へと進化させている。
搭載されている技術などの特徴
軽量&高感度設計!ブレニアスXRの基本性能
チニングでは、小さなアタリをいかに感じ取るかが釣果を大きく左右する。その点でブレニアスXRは極限まで軽量化され高感度を追求した設計が施されている。
- ブランクスに「スパイラルXコア」採用 → 軽さと強度を両立し、アングラーの負担を軽減
- 「ハイパワーX」構造でブレを抑制 → キャスト時のブレを減らし、ピンポイントで狙いやすい
- しなやかでありながら、しっかりと粘る設計 → ルアーのアクションをナチュラルに演出
このように、軽量ながら剛性を確保しつつ、感度を極限まで高めることで、繊細なチニングを可能にするロッドへと仕上がっている。
Xガイド搭載で飛距離&操作性が向上!
ブレニアスXRにはシマノ独自の「Xガイド」が搭載されている。飛距離の向上とキャストコントロールの精度が格段にアップ。
- ガイドの重量を極限まで軽減 → 先重り感がなく、長時間の釣行でも疲れにくい
- ラインの抜けが良く、トラブルレス → ルアーの操作感がダイレクトに伝わる
- ガイド配置が最適化されている → キャスト時のライン放出がスムーズになり、飛距離アップ
チニングでは岸際やストラクチャー周りを狙うことが多いため、精密なキャストコントロールが重要。その点でXガイドの恩恵を最大限に活かせるロッドと言える。
ブレニアスXRのラインナップを徹底解説!
ブレニアスXRは、アングラーの釣りスタイルに応じて選べる全6機種が展開されている。スピニングモデルとベイトモデル、それぞれに3機種ずつラインナップされており、釣り場やターゲットに応じた最適な選択が可能。
スピニングモデル(Sシリーズ)
スピニングタックルでの繊細な操作を重視したモデル。軽量ルアーの扱いやすさと感度を重視したいアングラーにおすすめ。
- S76ML:さらにロングキャストを意識した一本。磯場や沖堤防での使用に◎。
- S68ML:オールラウンドな一本。港湾部や河川のチニングに最適。
- S72ML:遠投性能を重視したモデル。サーフや広いエリアで活躍。
スピニングモデル(Sシリーズ)
モデル | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | ルアー重量(g) | 適合ライン(PE) | 適合ライン(フロロ) | 価格(円, 税抜) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S68ML | 2.03 | 2 | 104.5 | 98 | 2-14 | 0.4-1.0 | 4-10 | 34,000 |
S72ML | 2.18 | 2 | 112.5 | 103 | 3-18 | 0.5-1.2 | 5-12 | 35,500 |
S76ML | 2.29 | 2 | 118.0 | 107 | 3-18 | 0.5-1.2 | 5-12 | 37,000 |
ベイトモデル(Bシリーズ)
ベイトリールを使用することで、正確なキャストコントロールとパワーファイトを可能にしたモデル。手返しの良さを重視したいアングラー向け。
- B68ML:軽量ルアーでも扱いやすく、繊細な操作が可能。
- B72ML:遠投性能をプラスし、広範囲を探る釣りに対応。
- B76ML:ロングロッドながらも操作性を維持し、大物チヌやシーバス狙いにも◎。
ベイトモデル(Bシリーズ)
モデル | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | ルアー重量(g) | 適合ライン(PE) | 適合ライン(フロロ) | 価格(円, 税抜) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
B68ML | 2.03 | 2 | 104.5 | 105 | 2-14 | 0.4-1.0 | 4-10 | 35,000 |
B72ML | 2.18 | 2 | 112.5 | 110 | 3-18 | 0.5-1.2 | 5-12 | 36,500 |
B76ML | 2.29 | 2 | 118.0 | 115 | 3-18 | 0.5-1.2 | 5-12 | 38,000 |
プロアングラーによるインプレ


実際に25ブレニアスXRを使用したプロアングラーたちのリアルな実釣インプレ。各モデルごとに異なる特性を持つブレニアスXRが、どのような釣りに最適なのか?
S72L+-S Unfair the finesse
フィネスチニングを得意とする黒田健史が監修した「S72L+-S」は、繊細な釣りに特化した一本。特に、プレッシャーの高いポイントで、軽量リグを繊細に操作するために最適化されている。
- 浜名湖などのトーナメントシーンを想定し、小さなアタリを確実に拾える超高感度設計
- 軽量ルアー(2gクラスのジグヘッドリグ)でもストレスなくキャスト&操作可能
- ティップがソフトながらも適度な張りを持ち、ボトムコンタクトを明確に感じられる
実釣では、スローなズル引きやフォール中の微細なバイトも明確に伝わるとのこと。特に、「食わせの間」を意識した釣りを展開するのに向いており、厳しい状況下での一匹を引き出せるロッドだ。
S810ML/M Urban beam
「S810ML/M」は、ロングキャスト性能に優れた一本。遠投性を活かした釣りに適しており、特に広範囲を探るショアチニングに向いている。
- 10g前後のハードルアー(クランクベイトやバイブレーション)との相性が抜群
- トップウォーターゲームにも対応し、遠投+操作性のバランスが絶妙
- シーバスロッドではなく、チニング専用設計のため、ボトム感知力と操作性が向上
実際の釣行では、都市型河川や港湾部での遠投ゲームで真価を発揮。「一歩先のポイントを攻略できることで、これまで届かなかったエリアを攻められる」との評価。遠投性能と繊細な操作性を兼ね備えた、アーバンエリアのチニングに最適な一本だ。
B76ML-S Fundamental 76 -Casting- & S76ML-S Fundamental 76 -Spinning-
家田成大がインプレする「Fundamental 76」シリーズは、オカッパリ・ボート両方に対応するバランスの取れたベーシックモデル。
- スピニング(S76ML-S)は、ライトリグに特化し、感度を重視した設計
- ベイト(B76ML-S)は、キャスト精度とパワーを両立し、ハードルアーにも対応
- オールラウンドに使えるモデルで、どんなフィールドでも安定したパフォーマンスを発揮
実釣では、「ボトムを感じやすく、強めの流れでもしっかりとルアーをコントロールできる」点が特徴的だった。スピニングモデルではジグヘッドリグやワーム系リグが快適に扱え、ベイトモデルでは遠投性能とピンポイントキャスト性能が光る。「どんなチニングスタイルにも対応できる万能ロッド」と評価された。
B72ML Plugger’s Bait casting
黒田健史が「チヌトップ専用ベイトロッド」として推奨するB72ML。ハードティップ&ショートグリップ設計で、トップゲームを快適に楽しめるように調整されている。
- トップウォータープラグのアクションがつけやすい
- ベイトタックルならではの手返しの良さを活かし、効率的に広範囲を探れる
- ファイト時のバットパワーが強く、チヌの強烈な突っ込みにも余裕で対応
実釣では、「トップゲームでは圧倒的なアドバンテージを感じる」とのこと。
特に、ポッパーやペンシルベイトを多用するスタイルでは、細かいロッドワークが活きるため、よりナチュラルなアクションを演出できる。「トップウォータープラグを使うなら、このロッド一択」との高評価を得た。
インプレまとめ
プロアングラーによる実釣レビューを踏まえると、ブレニアス XRは以下のような特徴が際立つ。
- S72L+-S(フィネスモデル) → 軽量リグ特化。繊細な操作で食わせの間を作る
- S810ML/M(ロングキャストモデル) → 遠投性能に優れ、広範囲を攻めるのに最適
- Fundamental 76(ベーシックモデル) → どんな釣りにも対応する万能型
- B72ML(チヌトップ専用) → トップゲームに特化し、ナチュラルなアクションを演出
これらの情報をもとに、自分の釣りスタイルに最適なモデルを選ぶことが重要。チニングを極めるための一本として、ブレニアス XRは確実にアングラーの期待に応えてくれるロッドであることが実証されています。
どんな釣りに向いている?おすすめのターゲット&釣法


チヌゲームでの適性!繊細なアタリを捉えるロッド性能
ブレニアス XRは、特にチヌゲームにおいて抜群の性能を発揮する。チニングでは、ジグヘッドリグやトップウォーター、クランクベイトなど様々なルアーを駆使するが、このロッドならどの釣り方でも対応可能。
- ボトムワインド:底をズル引きしながら、微細なアタリを捉える
- フリーリグ:ナチュラルなフォールアクションを演出できる
- トップウォーター:操作性が高く、ダイナミックな釣りもOK
また、流れの変化を感じ取りやすく、チヌのいるスポットを素早く把握できるのも大きなメリット。
バス釣りやシーバスにも使える?他の釣りへの応用力
チニング専用ロッドとはいえ、バス釣りやシーバスゲームにも十分流用可能。実際に、港湾エリアでミノーやバイブレーションを使ってシーバスを狙ったところ、飛距離・操作性ともに申し分なしだった。
- バス釣り:ライトリグやノーシンカーリグの操作がしやすい
- シーバス:小型ルアーでも飛距離を稼げるため、港湾や河川で活躍
- ロックフィッシュ:ソイやカサゴ狙いにも流用できる
特に、S72MLモデルはシーバスやライトロックフィッシュに最適。波止場でも十分な遠投性能を発揮していた。
おすすめリール・ラインとの組み合わせ
ブレニアスXRの性能を最大限に活かすためには、相性の良いリール・ラインの選定も重要。おすすめの組み合わせを以下にまとめた。
- スピニングモデル(S68ML / S72ML)
- リール:シマノ ヴァンキッシュC2500SHG / ステラ 2500
- ライン:PE0.4号 + フロロリーダー1.5号
- ベイトモデル(B68ML / B72ML)
- リール:シマノ アルデバラン BFS / カルカッタコンクエスト BFS
- ライン:PE0.6号 + フロロリーダー2号
軽量ルアーを繊細に扱うチニングでは、感度の良いPEラインを基軸に、リーダーで強度を補うセッティングが最適。
これにより、ブレニアス XRのポテンシャルを最大限に引き出せる。
まとめ:25ブレニアスXRでチニングの新境地へ


シマノが誇る最新のチニング専用ロッド「25ブレニアスXR」。プロアングラーによるインプレを通して、その実力の高さが明らかになった。このロッドの魅力は、単なる「軽量&高感度」にとどまらない。各モデルが持つ特性が、フィネスゲーム、ロングキャスト、トップウォーター、そしてオールラウンドと、あらゆるチニングスタイルに対応している
- 微細なアタリを感じ取り、確実に掛ける
- 遠投性能を活かして、広範囲を攻略する
- トップゲームで、ダイナミックなバイトを演出する
これらを可能にするブレニアスXRは、まさに「王道か覇道か」というコンセプトを体現する一本。ただの専用ロッドではなく、アングラーの戦略を広げる武器として、新たなチニングの可能性を切り拓いてくれるだろう。ブレニアス XRを手に取り、新たなフィールドへ挑戦してみてはいかがだろうか?


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