2025年、シマノからついに登場した新型両軸リール「25スティーレ」。これまで多くのアングラーに支持されてきた16スティーレが、さらなる進化を遂げて帰ってきました。特にカワハギ釣りに情熱を注ぐアングラーにとって、見逃せない要素が満載の注目モデルです。本記事では、25スティーレの特徴からインプレ、さらにどんな釣り人にマッチするのかまでを徹底解説していきます。

随分前から16スティーレは手に入らなかったので新型の25スティーレを欲しい人はかなり多そうな予感。ちなみに、スティーレは一応、カワハギやフグ、タチウオなどの汎用って位置づけだったかと思いますが、カワハギ専用の新型25ステファーノは、まだこないのかな?というか、もしかして25スティーレ一本に絞って出ないのかな・・・?25スティーレのカラーがステファーノカラーのシルバーに変わったですし、どうなんでしょう。
25スティーレとは?進化した新型両軸リールの全貌


25スティーレは、従来のスティーレシリーズの長所を受け継ぎながら、最新のシマノテクノロジーを詰め込んだ小型両軸リールです。船釣り用として開発されており、特にカワハギやライトゲームにおける「誘い」と「掛け」を重視した設計が際立っています。
先代モデルとの違いとは?


最大の進化点は、操作感と剛性感のバランスです。前モデルでも十分な評価を得ていた操作性に加え、ハガネボディにより、巻き上げ時の“たわみ”が極限まで抑えられています。これにより、微細なアタリも取りこぼさず、より繊細な誘いが可能になりました。また、ギア比の最適化とドライブギアの強化により、巻き始めの軽さと粘り強さが共存。一日中誘いを続けるカワハギ釣りでも疲れにくく、集中力を保てます。
特に注目すべき3つのポイントを挙げると、以下のような違いが挙げられます。
マイクロモジュールギアを搭載
25スティーレでは、新たにマイクロモジュールギアが搭載されました。これは、歯の細かいギアを高密度で噛み合わせることで、巻き取りの際のノイズや抵抗感を大幅に軽減する技術です。これにより、滑らかで静かな巻き心地を実現し、アタリの感知や微細な動作に集中しやすくなっています。
従来のスティーレでも巻き感は十分にスムーズでしたが、マイクロモジュールギアの導入によって、よりシルキーで感度の高い操作が可能となり、釣り全体の質が一段と向上しました。
ハンドル長の変更(51mm→55mm)


もうひとつの大きな変更点は、ハンドル長の延長です。従来の51mmから55mmへとわずか4mm(全長で8mm)の変更に思えますが、この差は実釣で非常に大きく感じられます。
55mmになったことで巻き上げトルクが向上し、仕掛けの回収や魚とのやり取りがより楽になりました。特に深場や潮の速い場面でのストレス軽減につながり、疲労感の軽減にも貢献しています。軽量リールながら、パワー感を失わない絶妙なバランスが実現されています。
クラッチ形状と角度の改善


25スティーレでは、クラッチの形状と角度にも細かい改良が施されています。クラッチは船釣りにおいて頻繁に操作されるパーツであり、指のかかりやすさや押し心地が釣りのテンポに直結します。
今回のモデルでは、クラッチの高さと角度が微調整され、指を置いたときの自然な位置と押し込みやすさが向上。誤操作を減らし、手返しがよりスムーズになりました。
特にカワハギ釣りのように、頻繁に仕掛けを落とし直す釣りでは、クラッチ操作の快適さは釣果にも直結する要素です。こうした細かな改良に、シマノの実釣主義が色濃く表れています。
25スティーレのラインナップとスペック
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | スプール径/幅(mm) | PE(号-m) | 巻上長(cm) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング数 | 価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100PG | 6.4 | 4.5 | 145 | 29/19 | 1-200, 1.5-150, 2-100 | 58 | 55 | 10/1 | 54,000円 |
101PG | 6.4 | 4.5 | 145 | 29/19 | 1-200, 1.5-150, 2-100 | 58 | 55 | 10/1 | 54,000円 |
100XG | 8.9 | 3.5 | 145 | 29/19 | 1-200, 1.5-150, 2-100 | 81 | 55 | 10/1 | 54,000円 |
101XG | 8.9 | 3.5 | 145 | 29/19 | 1-200, 1.5-150, 2-100 | 81 | 55 | 10/1 | 54,000円 |
なぜ25スティーレはカワハギフリークに刺さるのか?


25スティーレは、カワハギ釣りを熟知したアングラーほど、その「違い」に気づくリールです。なぜここまでカワハギフリークの心を掴んで離さないのか。その理由を紐解いていきましょう。



16スティーレも145gでしたが、今回はマイクロモジュールギアなどが搭載されている事を考えると、重さは維持しながら性能がアップしたという感じですね。旧モデルからのシンプルさは維持しつつ、基本的な性能がアップした感じが良いところだと思います
軽量コンパクトながら高剛性という矛盾を克服
小型リールにおいて、「軽さ(わずか145g)」と「強さ」は相反する性能です。しかし、25スティーレはこの二律背反を見事に両立しています。シマノ独自のHAGANEボディにより、金属の強靭さとコンパクトな設計を高次元で融合。
実際にリールを手にした瞬間、その剛性感に驚かされるでしょう。軽さに騙されず、実釣で負荷がかかる場面でもきしみや軸ブレのない安定した操作感を維持してくれます。
どんな釣り人におすすめ?25スティーレが活きるシーン
25スティーレの魅力は、カワハギ釣りだけにとどまりません。機能性と汎用性を兼ね備えたこのリールは、さまざまなフィールドでその真価を発揮します。



動画でシマノの方も言ってましたが、まずは「25スティーレのXG」を選ぶと良いと思います。
カワハギ用リールとしての真価


まず間違いなく言えるのは、25スティーレが「カワハギ専用機」として完成度が非常に高いということです。繊細な操作が要求されるターゲットに対して、軽量性・高感度・操作性の三拍子がそろっており、カワハギ釣りに最適化されたリールと言えます。
さらに、スプールレスポンスやブレーキ性能も秀逸で、キャストや、オモリ着底から誘い、アワセまでをシームレスに繋げられる点も高評価のポイントです。
SVS(シマノ・バリアブル・ブレーキシステム)は、シマノ独自の遠心力ブレーキ機構です。スプールの回転初期にブレーキシューが遠心力で広がり、スプールの過回転を抑制。回転が落ちるとブレーキも弱まり、飛距離を損なうことなく安定したキャストが可能になります。特に風や仕掛けの重量差がある状況でも、バックラッシュを軽減しつつ繊細なブレーキ調整ができるため、初心者から上級者まで幅広く支持されています。
ライトゲームや船釣り全般にも応用可能
25スティーレは、カワハギ以外にもタチウオやカットウフグ、メバル、カサゴ、など、船のライトゲーム全般の幅広いターゲットに対応できます。特に船からの釣りでは、そのコンパクトさと高い操作性が重宝されます。「一台でいろんな釣りに対応したい」「軽くて精密なリールが欲しい」といったアングラーにとっても、25スティーレは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
初心者にも扱いやすい
意外に思われるかもしれませんが、25スティーレは釣り初心者にとっても扱いやすい設計となっています。クラッチやドラグ操作が直感的で、トラブルが少ないため、初めての両軸リールとしても安心です。
また、軽量なので女性アングラーやお子様でも疲れにくく、1日を通して快適に釣りを楽しめます。もちろん、リール性能をフルに活かすにはある程度の経験が必要ですが、初めての船釣り用リールとしても選択肢に入るモデルです。
25スティーレは“買い”か?


25スティーレは、シマノの技術力が凝縮された小型両軸リールとして、まさに「カワハギ釣り専用機」と呼ぶにふさわしい仕上がりです。では、実際に“買い”なのか?



これまで16スティーレやステファーノを愛用して来たアングラーにとっても、かなりの期間使い込んだ人も多いと思うので、そういう意味でも新しく欲しくなるタイミングですね。私もそのうちの1人です。
既存モデルとの比較と価格の妥当性
まず注目すべきは、明確な進化が体感できる設計の違いです。前モデルのスティーレも完成度は高く、カワハギ釣りにおいて定評のあるリールでしたが、25スティーレはさらに上を行きます。剛性、感度、操作性の全てがブラッシュアップされており、価格アップも納得の内容となっています。
もちろん、「初めてのカワハギリール」としてはやや高価に感じられるかもしれませんが、長く使い込めるタフな設計とトラブルの少なさを考慮すれば、中・上級者だけでなく、これから本格的にカワハギ釣りを極めたい方にとって価値のある一台だと言えます。
長期使用を見据えた耐久性と信頼性
船上という過酷な環境でも一切の不安を感じさせず、操作に集中できる。この“信頼できる道具”という感覚は、長時間の釣行や厳しい条件でこそ真価を発揮します。
また、メンテナンス性も良好で、パーツの交換や注油がしやすい構造になっている点も見逃せません。しっかり手入れをしていれば、数年単位で活躍してくれる相棒となるはずです。
カワハギフリークなら、一度は使ってみる価値あり
25スティーレは、単なる「新型リール」ではありません。カワハギという繊細かつ奥深いターゲットに向き合うアングラーのために設計された、戦略的な一台。「もっとアタリを感じたい」「誘いの幅を広げたい」「納得のいく一尾を獲りたい」──そんなこだわりを持ったカワハギフリークにこそ、このリールは応えてくれるはずです。
ぜひ、25スティーレを手に取り、その進化を自身の釣りで体感してみてください。きっとあなたのカワハギゲームが、もう一段階上の次元へと進化することでしょう。
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