シマノの「25エンゲツCT」について徹底的にインプレしていきます。鯛ラバをはじめとしたオフショアゲームにおいて、リールは釣果に直結する最重要アイテムです。25エンゲツCTは、ただの鯛ラバ用リールではなく、アングラーの操作を極限までサポートしてくれる機能が満載。この記事を読めば、なぜ多くのアングラーが25エンゲツCTを選ぶのか、その理由がきっとわかるはずです。

タイラバはもちろん、イカメタルやカットウフグ、カワハギやタチウオなどなど、船の小物釣り全般に使えるので、1つあると何かと出番の多いリールですね!タイラバメインならPG、汎用的に使うならHGを選ぶと良いと思います
他モデルと一線を画す「フォールレバー」の機能


鯛ラバゲームにおいて、フォール中にアタリを取れるかどうかは釣果に直結します。25エンゲツCTが搭載する「フォールレバー」は、フォールスピードを親指一本で細かく調整できる画期的な機能です。従来のリールでは難しかったフォール中の微妙な速度調整が、非常に簡単に行えるため、魚の活性や潮流に合わせて細かくアジャストできます。



ハイエンドモデルである、23エンゲツプレミアムなどに搭載されている新形状のフォールレバーが搭載されました。旧モデルのエンゲツプレミアムを使ってますが、「フォールブレーキ」をかけた状態だと、巻取り時にハンドルが重くなるというデメリットが解消されたのが大きいと思います。
鯛ラバで差が出る!精密なフォールの実現
フォールレバーの真価は、精密なコントロール性にあります。鯛ラバでは「ゆっくり落としたい」「速く落として底を取る」など、状況によって必要なフォールスピードが変わります。25エンゲツCTなら、レバーを微妙に動かすだけで速度を無段階に調整可能。着底感度が高いため、潮流が速いポイントでも正確に底を感じ取れるのは大きなアドバンテージです。
簡単に扱える設計の秘密
25エンゲツCTは操作性に優れるだけでなく、初心者でも安心して扱えるリール設計が魅力です。フォールレバーは直感的に操作でき、初めて鯛ラバに挑戦する人でもスムーズにフォール調整を楽しめます。さらに、コンパクトで軽量なボディは手に馴染みやすく、長時間の釣行でも疲れを感じにくい点も初心者に心強いポイントです。
液晶カウンターで水深チェックが快適


25エンゲツCTのもう一つの特徴が、液晶カウンター搭載による水深管理のしやすさです。液晶にはラインの放出量が正確に表示され、今どの水深にルアーがあるのかが一目で分かります。これにより、真鯛のヒットレンジを正確に再現でき、同じタナを繰り返し攻められるため、効率的にアタリを積み重ねられます。
実際の使い方としては?
液晶カウンターを見ながらフォールと巻き上げで船長の指示だなを丁寧に探り、アタリが出た水深を覚えて集中的に攻めると良いです。大きくレンジを外さず効率的にヒットゾーンを狙え、釣果に直結させることができます。特に潮が速いエリアや二枚潮の状況では、カウンターの重要性を強く実感できると思います。
水深情報が釣果に直結する理由とは?
真鯛は日によってヒットするタナが極端に違うことがあります。例えば、水深50mのポイントでも、40〜45mだけでしか食わないタイミングも珍しくありません。液晶カウンターがあると、その微妙なタナを明確に把握でき、同じレンジをピンポイントで攻め続けられます。結果として、同船者と比べてアタリの数に大きな差が出ることもあります。
超コンパクトボディなのに圧巻のパワーを発揮


25エンゲツCTの魅力は、そのコンパクトで取り回しの良いボディにもあります。リール自体が非常に小型で軽量なので、長時間ロッドを操作しても疲れにくく、細かいロッドワークが必要な鯛ラバに最適です。コンパクトさは操作性に大きく貢献し、アングラーの集中力を長時間維持できる重要な要素です。



近年のシマノ小型ベイトリールのハンドル長は全体的に長く変更されてますね。51mmが55mmになっているものが多いと思います。長くなると、リール本体の自重は重くなりますが、反面、力が掛けやすく負荷がかかる巻取りも楽にできるようになります。
ハンドル長が51mmから55mmに変更
25エンゲツCTでは、19エンゲツCTに比べてハンドル長が51mmから55mmに長く改良されています。このハンドルの延長は、巻き上げ時のトルクをより稼ぎやすくし、大型真鯛や思わぬ青物が掛かったときでも余裕を持って対応できる大きな強みです。また、長くなったハンドルは安定感が増し、フォールや巻き上げ中の微妙なスピードコントロールもしやすくなっています。実際のインプレでも「少ない力で巻ける」「巻き感度が向上した」と高評価されている改良点です。
オフショアでも頼れるギア強度と巻き上げ力
コンパクトながら、25エンゲツCTはオフショアでのハードな使用にも十分耐えられる強度を持っています。シマノ独自のHAGANEボディとマイクロモジュールギアの組み合わせにより、力強い巻き上げを実現。真鯛だけでなく、思わぬ青物がヒットした場合でも落ち着いてやり取りが可能です。インプレでも「見た目以上のパワーに驚いた」という声を耳にします。
マイクロモジュールギアの快適すぎる巻き心地
シマノ独自のマイクロモジュールギアは、極小の歯を高精度で噛み合わせることで、シルキーでノイズの少ない巻き心地を実現しています。これにより、アタリを手元にダイレクトに感じ取れる感度も格段に向上。フォールや巻き上げの最中に微細な違和感を察知できるので、ヒットチャンスを逃しにくくなるのも大きな魅力です。
巻の軽さが釣果を左右する!シーン別インプレ


潮が速い状況や、船の流し替えが頻繁な場面では、仕掛けを素早く回収して次の投入に移れるかが釣果に直結します。巻が軽い25エンゲツCTは手返しの速さに大きく貢献します。「何度も回収する釣りなのに全くストレスを感じない」操作感は、近海タイラバにおいて大きな武器だと実感しています。
高感度ドラグとマイクロモジュールギアで掛けた魚を逃さない
25エンゲツCTは、シマノの技術の粋を集めたドラグ性能を搭載しています。特に、細糸を使った繊細な釣りに欠かせない高感度ドラグは、真鯛の鋭い引きをスムーズに受け流し、バラシを最小限に抑えます。ドラグノブの操作性も抜群で、魚の引きに合わせて瞬時に調整できるため、掛けた魚を確実にキャッチできます。
大型真鯛とのやり取りを有利にするドラグ性能
実際に70cmを超える大鯛を掛けた際も、細糸でもラインブレイクの不安なくやり取りができました。一定以上の負荷がかかるとジワリと滑り出すドラグ性能は非常に秀逸で、ドラグ音を聞きながらやり取りするスリルも堪りません。25エンゲツCTを使うと「ドラグ性能の重要性」を実感できます。
25エンゲツCTのラインナップとスペック


品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | スプール径/幅(mm) | 糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング数BB/ローラー | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
25エンゲツCT:150PG | 5.8 | 6 | 230 | 32/22 | 0.8-400, 1-330, 1.5-200 | 58 | 55 | 5/2 | 34,800円 |
25エンゲツCT:151PG | 5.8 | 6 | 230 | 32/22 | 0.8-400, 1-330, 1.5-200 | 58 | 55 | 5/2 | 34,800円 |
25エンゲツCT:150HG | 7.3 | 5 | 230 | 32/22 | 0.8-400, 1-330, 1.5-200 | 73 | 55 | 5/2 | 34,800円 |
25エンゲツCT:151HG | 7.3 | 5 | 230 | 32/22 | 0.8-400, 1-330, 1.5-200 | 73 | 55 | 5/2 | 34,800円 |
25エンゲツCTと19エンゲツCTの違い(シマノ公式抜粋)
25エンゲツCTは19エンゲツCTから大幅に進化。「フォールレバー」の操作感が改良され、より繊細なフォールコントロールが可能になっています。また使い勝手に直接つながる20gの大幅に軽量化や、液晶カウンターの視認性も向上で釣り場でのタナ管理が格段にしやすくなりました。加えて内部ギアやドラグ性能がブラッシュアップされ、巻き心地と耐久性が向上。全体的に操作性、快適性が大きく進化し、より初心者から上級者まで使いやすいモデルに仕上がっています。
要素 | 25 エンゲツCT 150HG/PG | 19 エンゲツCT 150HG/PG |
自重 | 230g | 250g |
BB数 | 5/2 | 5/1 |
ギア比 | 7.3/5.8 | 7.8/5.8 |
糸巻量 | 0.8号-400m | 0.8号-400m |
最大ドラグ力 | 5kg/6kg | 5kg/6kg |
ハンドル長 | 55mm | 51mm |
フォールレバー | Newタイプ | 旧タイプ |
巻上距離アラーム | ○ | × |
指定糸学習 | ○ | × |
HAGANEボディ | ○ | ○ |
ちなみに、23エンゲツプレミアムとの違い
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | スプール径/幅(mm) | 糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング数BB/ローラー | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
25エンゲツCT:150HG | 7.3 | 5 | 230 | 32/22 | 0.8-400, 1-330, 1.5-200 | 73 | 55 | 5/2 | 34,800円 |
23エンゲツプレミアム 150HG | 7.4 | 5 | 220 | 32/22 | 0.8-400, 1-330, 1.5-200 | 74 | 55 | 8/2 | 46,500円 |
ベアリング数などは違いますが、自重やハンドル長など、かなり近いスペックになっています。定価ベースで1万円程度の差。
「25エンゲツCT」を選ぶべきアングラーとおすすめの釣りスタイル


25エンゲツCTは、近海タイラバをメインに楽しむアングラーにとって特に強力な武器です。繊細なフォールコントロールやカウンターを駆使して、活性の低い魚を攻略したい方には最適と言えます。また、ビギナーでも簡単に扱える操作性を備えているため、これから鯛ラバに挑戦する方にも強くおすすめできます。
近海タイラバで最高のパフォーマンスを発揮する理由
近海のタイラバゲームでは、潮流や水深が刻一刻と変化する中で、いかに魚のいるレンジに正確にルアーを送り届けるかが重要です。25エンゲツCTはフォールレバーで自在にフォールスピードを調整でき、液晶カウンターで水深を把握できるため、魚のタナを逃さず攻め続けられます。コンパクトかつパワフルで、狙ったレンジにルアーを送り届け、アタリを逃さない性能は、近海タイラバに特化して作られたリールならではの強みです。
他ジャンルでも活躍する応用シーン
25エンゲツCTはタイラバ専用機のイメージが強いですが、実は他の釣りジャンルでも十分に活用できます。例えば、ライトジギングでタチウオや青物を狙う際も、フォールレバーを活かしてレンジを正確に攻略可能です。また、イカメタルなど水深を意識した釣り全般において、液晶カウンターは大きなアドバンテージになります。汎用性の高さを活かせば、1台で複数の釣りを快適に楽しむことも可能です。
まとめ
25エンゲツCTは、鯛ラバを中心としたオフショアゲームに革命をもたらすリールです。フォールレバーによる精密なフォールコントロール、液晶カウンターでの正確な水深把握、コンパクトながら頼れるパワー、高感度ドラグによる安心感…。どの機能も実釣で実感できる性能で、アングラーの釣りを一段上のステージへと引き上げてくれます。初心者から上級者まで、幅広いアングラーが扱いやすく、思わず手放せなくなるリールだと断言できます。
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