2025年、ヤマガブランクスからライトゲームアングラー待望の新製品「BlueCurrent Wizy(ブルーカレント ウィジー)」が登場しました。携行性に優れる4ピースのマルチピースロッドでありながら、2ピースモデルと遜色ない性能を実現した革新的な一本です。都市部の電車釣行や自転車移動、さらには遠征や旅行にも最適で、アジ・メバルからシーバスまで幅広く対応可能。この記事では、ブルーカレント ウィジーの特徴と全モデルの詳細を徹底解説しインプレやおすすめの活用シーンを紹介します。

パックロッドの性能がどんどん良くなってきてますね〜。ちょっとした旅行先なんかに持っていくのに最高です
ブルーカレント ウィジー誕生の背景とコンセプト


ヤマガブランクスのブルーカレントシリーズは、ライトゲームロッドの代名詞とも言える存在です。アジングやメバリングをはじめ、多くのアングラーから支持され続けてきました。そんなブルーカレントの新たな進化形として2025年に登場したのが「ブルーカレント ウィジー(BlueCurrent Wizy)」です。
「ウィジー」という名称は、“並外れた才能を持つ”という意味の「Whizzy」に由来しています。その名の通り、このモデルは従来のマルチピースロッドにありがちな“違和感”を克服し、2ピースモデルに迫るしなやかな曲がりと高感度を実現しました。
開発のきっかけは、都市部に住むアングラーからの声でした。
「電車や自転車で移動するため、2ピースロッドは持ち運びが不便」
「マルチピースは便利だけど、性能面で不安がある」
こうしたリアルな声に応えるため、ヤマガブランクスは“携行性と性能を両立すること”をテーマに掲げ、細部まで妥協のない設計を行ったのです。
結果として生まれたのが、遠征やランガン、都市型アングラーのニーズに完璧にマッチする「ブルーカレント ウィジー」。アングラーの自由度を飛躍的に高める一本となりました。
携行性×性能|マルチピースロッドに新基準


従来のマルチピースロッドは、ジョイント部分の張りが強くなり、曲がりのスムーズさを損なうことがありました。さらに継数が増えることで自重が増し、ロッドの操作感に違和感を覚えるアングラーも少なくありません。
ブルーカレント ウィジーでは、この“違和感”を徹底的に排除することに成功しています。ジョイント部の設計を見直し、ブランク全体が自然に曲がるように仕上げたことで、4ピースながら2ピースモデルと遜色ない操作性を実現。
また、仕舞寸法は最短で54cm台に抑えられており、バックパックに収納しての自転車釣行や電車移動も余裕で可能です。飛行機での遠征釣行にも対応できるため、アングラーの行動範囲を一気に広げてくれるモデルといえるでしょう。
「軽さ」「高感度」「操作性」というブルーカレントシリーズが大切にしてきた三本柱を保ちながら、携行性という新たな強みを加えたのがウィジー最大の魅力です。
「ウィジー」に込められた意味
「ウィジー(Wizy)」という名前には、“才能あふれる”“スマート”というポジティブなニュアンスが込められています。これは単なる語感の良さだけでなく、ロッドが持つ性能と使いやすさを象徴するものでもあります。
釣り場に持ち込む手間を減らし、あらゆるシチュエーションに柔軟に対応できるこのロッドは、まさにアングラーの「自由」を解き放つ存在です。釣行スタイルを制限せず、都市型ライトゲームから遠征釣行まで幅広く活躍してくれるでしょう。
こだわり抜いた専用ロッドバッグの実力




ブルーカレント ウィジーのもう一つの特徴は、付属する専用ロッドバッグです。ナイロン製で、サイズごとに最適化された3タイプを用意。さらに2WAY仕様になっており、二つ折りにすればロッドに加えてプライヤーやワームなどの小物も一緒に収納可能です。
また、ロッドを丸めて収納できる形にも変形でき、セミハードケースに近い保護性能を発揮します。これにより旅行バッグやバックパックにそのまま入れても安心して持ち運ぶことができます。自宅での収納も省スペースで、釣行準備が一層スマートになるのは大きな魅力です。
各モデルの特徴とインプレ
モデル | 全長(mm) | 仕舞寸法(mm) | 自重(g) | 継数 | ルアー範囲(g) | ライン(PE) | 推奨リール |
---|---|---|---|---|---|---|---|
BlueCurrent Wizy 610 | 2074 | 544 | 67 | 4pcs | 1~10 | 0.3~0.6 | 1000〜2000番(SP) |
BlueCurrent Wizy 710 | 2397 | 638 | 82 | 4pcs | 1.5~20 | 0.4~0.8 | 2000〜2500番(SP) |
BlueCurrent Wizy 810 | 2692 | 705 | 95 | 4pcs | 3~25 | 0.4~1 | 2000〜2500番(SP) |
BlueCurrent Wizy 72 | 2185 | 576 | 73 | 4pcs | 2~21 | 0.4~0.8 | 2000〜2500番(SP) |
BlueCurrent Wizy 72/B | 2185 | 576 | 87 | 4pcs | 3~25 | 0.4~1 | ベイトフィネスリール |
BlueCurrent Wizy 610:ジグ単&マイクロプラッギング特化モデル


- 全長:2074mm
- 仕舞寸法:544mm
- 自重:67g
- 継数:4pcs(印籠継)
- ルアー範囲:1~10g
- ライン:PE 0.3~0.6号
- 推奨リール:1000〜2000番(スピニング)
Wizyシリーズの中で最もライトで繊細なモデル。アジやメバル狙いのジグ単やマイクロプラグに特化しており、1gのジグ単でも確実に存在感を捉えられる感度が魅力です。小規模河川や港湾部でのナイトゲームに強く、ショートレンジ攻略やランガン釣行のお供に最適な一本です。
BlueCurrent Wizy 710:遠投性も備えた高汎用マルチピースロッド


- 全長:2397mm
- 仕舞寸法:638mm
- 自重:82g
- 継数:4pcs(印籠継)
- ルアー範囲:1.5~20g
- ライン:PE 0.4~0.8号
- 推奨リール:2000〜2500番(スピニング)
高い汎用性を誇る万能モデル。キャロやフロートを使った遠投性にも優れ、チニングやライトロックにも対応可能です。トップウォータープラグの操作性が良く、ボトムの変化を察知できる感度も兼備。ショアでもボートでも扱いやすく、離島遠征など多魚種が狙えるシーンで真価を発揮します。
BlueCurrent Wizy 810:遠投とパワーを融合したパワーフィネスモデル


- 全長:2692mm
- 仕舞寸法:705mm
- 自重:95g
- 継数:4pcs(印籠継)
- ルアー範囲:3~25g
- ライン:PE 0.4~1号
- 推奨リール:2000〜2500番(スピニング)
ロングキャスト性能とパワーを備えたパワーフィネスモデル。サーフや河川、湖での広範囲攻略に強く、シーバスや真鯛クラスの良型にも対応可能です。特にマイクロベイトパターンのシーバスやホタルイカパターン攻略にマッチし、繊細なアプローチとパワーファイトを両立できます。
BlueCurrent Wizy 72:攻めのアクションを可能にするハイレスポンスモデル


- 全長:2185mm
- 仕舞寸法:576mm
- 自重:73g
- 継数:4pcs(印籠継)
- ルアー範囲:2~21g
- ライン:PE 0.4~0.8号
- 推奨リール:2000〜2500番(スピニング)
軽快な操作性とキレのあるアクションを持ち味とする攻めのモデル。トゥイッチやジャーキングで能動的に誘う釣りに最適です。
スーパーライトジギング(SLJ)や回遊魚狙いでも活躍し、漁港や堤防でテンポよくポイントを探るスタイルにマッチします。
BlueCurrent Wizy 72/B:キャスト精度とダイレクト感が魅力のベイトモデル
- 全長:2185mm
- 仕舞寸法:576mm
- 自重:87g
- 継数:4pcs(印籠継)
- ルアー範囲:3~25g
- ライン:PE 0.4~1号
- 推奨リール:ベイトフィネスリール
ベイトならではのダイレクト感を持ち味とするモデル。キャスト精度が高く、ストラクチャー際を攻める釣りに強い一本です。
ボートでのスーパーライトジギングやボートシーバスでも高い対応力を発揮。メインロッドとしてもサブロッドとしても頼れる万能ベイトモデルです。
実釣シーン別おすすめ活用法
電車釣行・自転車移動に最適なライトゲームスタイル
都市部に住むアングラーにとって、電車や自転車での移動は日常的なスタイルです。従来の2ピースロッドでは仕舞寸法が大きく、移動時にストレスを感じることもありました。
ブルーカレント ウィジーは最短54cm台の仕舞寸法により、バックパックにすっぽり収納可能。駅から徒歩でポイントへ向かうスタイルでも、ロッドケースを手にぶら下げる必要がなく、身軽に動けます。これによりランガンでのフットワークが格段に向上します。
遠征や旅行バッグにも収まる携行性の強み


飛行機や新幹線を利用する遠征釣行において、ロッドケースの長さは大きな課題です。通常の2ピースでは預け荷物が大型化してしまい、追加料金や移動の手間が発生することもあります。
その点、ウィジーはコンパクトに収納できるため、スーツケースや旅行バッグに収めて遠征に持ち込むことが可能です。離島釣行や出張先でのちょっとした釣りにも最適で、「釣りをするかどうか分からないけど、とりあえず持っていく」という柔軟なスタイルを実現します。
フィールド別インプレ:漁港・堤防・サーフ・ボートでの活用例










- 漁港・堤防:610を使ったアジ・メバルのジグ単ゲームや、72でのテンポよい回遊魚狙いに最適。
- サーフ:810の遠投性能が活きる。マイクロベイトパターンのシーバスやフラットフィッシュ攻略に強い。
- 河川:710でのチニングやライトロックが有効。感度と遠投性のバランスが魅力。
- ボート:72/Bでのスーパーライトジギングやボートシーバスが楽しめる。ベイトモデルならではの操作性が光る。
シーンごとに最適なモデルが存在するのは、ウィジーシリーズの大きな強みです。アングラーは自身のスタイルやフィールドに合わせて選べる自由度を手に入れられるでしょう。
競合ロッドとの違い
マルチピースロッドは各メーカーから発売されていますが、多くのモデルは「携行性」を優先するあまり、どうしても操作感や感度が犠牲になる傾向がありました。特にライトゲーム用の繊細なロッドでは、その差が如実に現れることもあります。
ブルーカレント ウィジーは、この弱点を克服するために徹底した設計を行っています。ジョイント部の違和感を限りなくゼロに近づけ、2ピースロッドと遜色ない曲がりと操作感を実現しました。
実際に振ってみると、「本当にマルチピースなのか?」と疑うほど自然なブランクの動きを体感できます。遠投時のブレの少なさや、1gジグ単でもしっかり伝わる高感度は、従来のマルチピースロッドにはなかった領域です。
つまりウィジーは、“携行性を確保しつつも、性能で妥協しない”という点で他社製品との差別化に成功しています。これが競合ロッドとの最大の違いといえるでしょう。
アングラーに伝えたい魅力
ブルーカレント ウィジーは、アングラーにとって次のような魅力を備えています。
- 初心者でも安心の汎用性:610はジグ単入門、710はオールラウンド、72は攻めの操作系と、それぞれが明確な特徴を持ちつつ扱いやすい。
- ベテランを唸らせる完成度:2ピースと遜色のない操作性と感度、遠征や新規ポイント開拓に役立つ携行性は上級者にこそ響く。
- 釣行スタイルを自由にする:電車釣行や旅行先でのちょい釣りなど、ライフスタイルに合わせて釣りを楽しめる。
そして何より、ブルーカレントシリーズが掲げてきた「曲げて獲る」という楽しさを損なわずに進化している点が、最大の魅力といえるでしょう。まさに「BlueCurrentを超えるのはBlueCurrentだけ」という言葉がふさわしい仕上がりです。
まとめ


ブルーカレント ウィジーは、マルチピースロッドの常識を覆す「携行性と性能の両立」を実現した次世代ライトゲームロッドです。仕舞寸法が短く持ち運びやすいだけでなく、2ピースに迫る自然な曲がりと高感度を兼ね備えており、都市部でのランガンから遠征釣行まで幅広く活躍します。全5モデルが用意されているため、自分のスタイルやフィールドに合った一本を選べる自由度も魅力です。これからのライトゲームは、ブルーカレント ウィジーとともにさらに快適で自由なものになるでしょう。
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