エギングを楽しむアングラーにとって、ロッド選びは釣果を左右する重要なポイントです。特に買い替えを検討している人は、今よりもさらに快適に釣りができるロッドを選びたいところ。そこでこの記事では、最新のエギングロッド事情や選び方のポイント、おすすめのモデルを詳しく紹介します。エギングロッドの買い替えを考えているなら、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

エギングロッドの買い替え時の選び方?
エギングロッドは適切に使用すれば長持ちしますが、ある程度の期間が経過すると性能が低下したり、最新の技術と比較して使い勝手が悪くなることもあります。ここでは、買い替えを検討すべきタイミングについて解説します。
ロッドの寿命と劣化のサイン
エギングロッドの寿命は、使用頻度や保管環境によって変わりますが、一般的には3〜5年が目安です。以下のような症状が現れたら、買い替えを検討しましょう。
- ガイドの摩耗やサビ:ラインが引っかかったり、摩擦が増えて飛距離が落ちる原因になります。
- ブランクス(ロッド本体)のひび割れや柔らかさの変化:見た目に異常がなくても、強度が落ちていることがあります。
- グリップの劣化やベタつき:長年使うとグリップが摩耗し、持ちにくくなることも。
買い替えを考えるべきその他の理由
寿命以外にも、エギングロッドを買い替える理由はさまざまです。
- 最新モデルの方が軽量で扱いやすい
- 感度が向上し、より繊細なアタリを感じ取れる
- 釣りのスタイルが変わり、適したロッドが欲しくなった
特に最近のエギングロッドは、軽さと感度が大幅に向上しており、より快適にエギングを楽しめるようになっています。
買い替え前にチェックすべきポイント
エギングロッドを選ぶ際には、いくつかの重要な要素があります。適当に選ぶのではなく、自分の釣りスタイルやフィールドに合ったものを選びましょう。
ロッドの長さと釣り場の関係
エギングロッドの長さは、釣り場や釣り方によって適したものが異なります。
- 7.6ft〜8.3ft(ショートロッド):操作性が高く、ピンポイントにエギをキャストしやすい。足場の低い堤防や港内での釣りに最適。
- 8.3ft〜8.6ft(スタンダード):オールラウンドに使える長さ。迷ったらこの長さを選べばOK。
- 8.6ft〜9.0ft(ロングロッド):遠投性能が高く、サーフや磯場で活躍。広範囲を探るのに適している。
硬さ(パワー)と適合エギサイズ
エギングロッドには、L(ライト)、ML(ミディアムライト)、M(ミディアム)、MH(ミディアムヘビー)といった硬さの違いがあります。
- L・MLクラス:2.5号〜3.5号の軽めのエギ向け。秋イカやプレッシャーの高い場面で活躍。
- Mクラス:3.0号〜4.0号のエギに対応できる万能ロッド。初心者にもおすすめ。
- MHクラス以上:4.0号以上の大型エギや、強風時に使いやすい。春の大型アオリイカ狙いに最適。
これらのポイントを押さえた上で、自分のスタイルに合ったエギングロッドを選ぶことが大切です。
最新のエギングロッドのトレンドと注目ポイント

ここ数年のエギングロッドは、軽量化・高感度化が進み、より快適に釣りができるようになっています。特に各メーカーがこぞって新技術を投入し、ロッドの性能が飛躍的に向上しています。ここでは、最新のエギングロッドのトレンドについて解説します。
軽量化と高感度の進化
エギングは一日中ロッドを操作する釣りなので、軽さと感度が非常に重要です。最新のエギングロッドは以下のような進化を遂げています。
- 超軽量ブランクスの採用:高弾性カーボンやナノカーボン素材を使用し、剛性を保ちつつ軽量化を実現。
- 感度を向上させる新ガイド設計:ラインの振動をロッド全体に伝えやすくする設計により、イカの微細なアタリを察知しやすい。
- グリップの改良:握りやすく滑りにくい素材が採用され、長時間のエギングでも疲れにくい。
特に「ダイワ」や「シマノ」などの大手メーカーは、これらの要素を取り入れたハイパフォーマンスなエギングロッドを次々とリリースしています。
ロッドの調子(アクション)の多様化
以前は、エギングロッドの調子は「ファーストテーパー(先調子)」が主流でしたが、最近ではより多様な調子が選べるようになっています。
- ファーストテーパー(先調子):シャクリのキレが良く、エギの操作性が高い。
- レギュラーテーパー(胴調子):キャストがしやすく、バラしにくい設計。初心者にもおすすめ。
- スローアクション:柔らかめのブランクスで、エギを自然に漂わせることができる。
ロッドの調子によってエギングのスタイルが変わるので、自分の好みに合ったものを選ぶことが重要です。
予算別おすすめエギングロッド
エギングロッドは、価格帯によって性能や使いやすさが大きく異なります。ここでは、**「1万円台」「3万円台」「5万円以上」**の3つの予算別におすすめのロッドを紹介します。
1万円台で買えるコスパ最強モデル
1万円台のエギングロッドは、初心者向けやセカンドロッドとして人気があります。最近はエントリーモデルでも十分な性能を備えているものが多く、コストパフォーマンスに優れています。
ダイワ「エメラルダス X」
「エメラルダス X」は、ダイワのエントリークラスながらも高いコストパフォーマンスを誇るエギングロッドです。軽量なブランクスと扱いやすいアクション設計により、初心者でも快適にエギングを楽しめます。8.3ft~8.6ftのオールラウンドな長さがラインナップされており、堤防や磯など幅広いフィールドに対応可能。ダイワ独自のHVFカーボン素材を採用し、軽量ながらも適度な張りがあるため、シャクリの操作性が良く、エギをしっかりアクションさせることができます。価格帯は1万円台と手頃で、これからエギングを始める人や、サブロッドとしての購入を考えている人に最適です。
シマノ「セフィア BB」
シマノの「セフィア BB」は、初心者から中級者まで幅広いアングラーに対応するエギングロッドです。軽量で操作しやすく、シャクリのキレが良いため、快適なエギングが楽しめます。ブランクスにはシマノ独自のハイパワーX構造を採用し、ネジレを抑えて安定したキャストとアクションが可能。長さは8.3ft~8.6ftのオールラウンドモデルが中心で、エギの操作性と飛距離のバランスが取れています。特に3.0号~3.5号のエギに最適で、秋イカ・春イカどちらのシーズンにも対応可能。価格帯は1万5千円~2万円程度と手頃で、初めてのエギングロッドとしておすすめの一本です。
3万円台のハイパフォーマンスモデル
3万円台になると、軽量かつ高感度なロッドが増え、より快適なエギングが可能になります。エギングに慣れてきた中級者におすすめの価格帯です。
ダイワ「エメラルダス AIR」
「エメラルダス AIR」は、ダイワの中級者向けエギングロッドで、軽量性と高感度を追求したモデルです。最大の特徴はAGS(エアガイドシステム)の搭載により、従来のガイドよりも軽量で感度が向上している点。これにより、イカのわずかなアタリを手元にしっかり伝えてくれます。ブランクスにはHVFナノプラスカーボンを採用し、強度と軽さを両立。シャクリのキレが良く、エギを自在に操作できるため、テクニカルなエギングにも対応可能です。価格帯は3万円台とやや高めですが、ワンランク上のエギングを求める人には最適。操作性と感度のバランスが取れたロッドを探している中級者以上のアングラーにおすすめです。
シマノ「セフィア XR」
「セフィア XR」は、シマノのハイパフォーマンスエギングロッドで、上級者向けの設計が施されています。ブランクスにはスパイラルXコアが採用され、強度と軽量性が向上。これにより、大型のアオリイカにも対応できるパワーを備えつつ、長時間の釣行でも疲れにくい設計になっています。また、チタンフレームのSiCガイドを搭載し、ラインの滑りが良くキャスト性能も向上。M~MHクラスのラインナップが多く、特に3.5号~4.0号のエギをメインに使うアングラーに適しています。価格帯は3万円台後半~4万円程度とやや高価ですが、快適な操作性と感度の高さを求める中級者~上級者には間違いなくおすすめの一本です。
5万円以上のハイエンドロッド
5万円以上のエギングロッドは、プロ仕様の超高性能モデルが揃っています。軽さと感度はもちろん、シャクリのしやすさや耐久性も最高レベルです。
ダイワ「エメラルダス STOIST RT」
「エメラルダス STOIST RT」は、ダイワのフラッグシップモデルで、エギングの最高峰ともいえる一本です。超高弾性カーボンを採用したブランクスは、驚異的な軽さと感度を実現し、イカの繊細なアタリをダイレクトに感じ取ることができます。また、AGS(エアガイドシステム)とナノプラス技術を駆使し、感度とパワーのバランスを極限まで追求。M~MHクラスが多く、大型アオリイカ狙いや深場のエギングにも対応可能です。特にシャクリのレスポンスが良く、長時間の釣行でも快適に使える点が魅力。価格帯は高額ですが、最高級のエギングロッドを求めるエキスパートアングラーには最適な選択肢です。
ヤマガブランクス「カリスタ TZ/NANO」
「カリスタ TZ/NANO」は、ヤマガブランクスが誇る高感度エギングロッドで、国産ブランクスならではの繊細な設計が特徴です。軽量でありながらパワーも備えており、秋イカから春イカまで幅広く対応。高弾性カーボンとナノアロイ技術を採用し、極めて高い感度と操作性を実現しています。また、トルザイトリング搭載のチタンガイドにより、ラインの滑りが良くキャストの安定性も抜群。シャクリのキレが良く、エギを思い通りに動かせるため、エキスパートアングラーにも愛用者が多いモデルです。価格帯は高めですが、繊細なアクションを重視するエギングスタイルには最適な一本です。
シマノ「セフィアリミテッド」
「25 セフィア リミテッド」は、シマノのエギングロッドの中でも最高峰の性能を誇るフラッグシップモデルです。最大の特徴は、新たに採用された「スパイラルXコア」構造と「カーボンモノコックグリップ」により、驚異的な軽量化と感度の向上を実現している点です。特に、エギの微妙な動きやイカの繊細なアタリを逃さず感知できるため、ハイレベルなエギングが可能になります。さらに、チタンフレームトルザイトガイドを搭載し、ラインの放出性能が向上。キャストの安定性と飛距離も抜群です。M~MHクラスのラインナップがあり、秋イカから春イカまで幅広く対応可能。価格帯はかなり高価ですが、最高峰のエギングロッドを求める上級者に最適な一本です。
釣り場やターゲット別ロッドの選び方
エギングロッドを選ぶ際には、釣り場の環境や狙うアオリイカのサイズに合わせて適切なモデルを選ぶことが重要です。同じエギングでも、堤防・磯・サーフ・ボートといったフィールドによって求められる性能が異なります。ここでは、釣り場やターゲットごとのロッドの選び方を詳しく解説します。
秋イカ・春イカで使い分けるべきロッドとは?
アオリイカは季節によってサイズが変わるため、エギングロッドの選び方も変わります。
- 秋イカ(9月〜11月頃)
- 小型の新子(200〜500g)がメインターゲットとなる。
- 軽量なエギ(2.5〜3.5号)を操作しやすい ML(ミディアムライト)クラス のロッドが最適。
- 感度が高いロッドを選ぶと、小さなアタリもしっかり取れる。
- 春イカ(4月〜6月頃)
- 大型の親イカ(1〜3kg)を狙うシーズン。
- 重めのエギ(3.5〜4.0号)を扱える M〜MH(ミディアム〜ミディアムヘビー)クラス のロッドが推奨。
- バットパワーが強いロッドなら、大型イカのジェット噴射にも耐えられる。
春イカ狙いの場合は、ロッドの強度が求められるため、パワーのあるモデルを選ぶのがポイントです。
ショア・オフショアで選ぶべきロッドの違い
エギングは主に陸からの「ショアエギング」と、船からの「オフショアエギング」に分かれます。それぞれに適したロッドの特徴を見ていきましょう。
- ショアエギング(堤防・磯・サーフ)
- 堤防・漁港:取り回しの良い 8.0〜8.6ft のロッドが最適。
- 磯場:遠投性能とパワーが必要なので 8.6〜9.0ft のロングロッドを推奨。
- サーフ:遠投が求められるため 9.0ft前後 のロッドが有利。
- オフショアエギング(ボートエギング)
- 取り回しの良さが重要なので 6.0〜7.5ftのショートロッド を使用。
- 軽量かつ高感度のロッドを選ぶことで、深場のアタリも見逃さない。
- ティップランエギングでは、ティップ(穂先)が繊細な専用ロッドが必要。
釣り場に合わせてロッドを選ぶことで、より効率的にエギングを楽しむことができます。
軽量&高感度ロッドとパワーロッド!どちらを選ぶべき?
エギングロッドには、「軽量&高感度タイプ」と「パワーロッド」の2つの選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、自分の釣り方に合ったものを選びましょう。
- 軽量&高感度ロッド(操作性重視)
- シャクリやすく、一日中使っても疲れにくい。
- 秋イカのような小型のアオリイカの微妙なアタリも感知しやすい。
- パワーロッド(大型狙い向け)
- 強いバットパワーで、大型のアオリイカにも対応できる。
- 風や潮流の影響を受けにくく、安定した操作が可能。
ロッドの選択は釣り場やターゲットに応じて変わるため、用途に応じた1本を選ぶことが大切です。
エギングロッド選びのQ&A
エギングロッドについて、よくある疑問をQ&A形式で解説します。ロッド選びや買い替えの際の参考にしてください!
- シーバスロッドでもエギングはできる?
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エギングロッドとシーバスロッドは一見似ていますが、設計や性能に違いがあります。
– エギングロッド:シャクリやすいように先調子で、感度が高く設計されている。
– シーバスロッド:ルアーをキャストしやすく、バットパワーが強めで汎用性が高い。
エギングロッドは軽量で感度が良く、シーバスロッドは遠投性能に優れています。代用も一応は可能ですが、エギング専用ロッドを使うのがベストです。
- エギングロッドで他の釣りはできる?
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エギングロッドは軽くて感度が高いため、他の釣りにも使うことができます。
– メバリング・アジング:軽めのルアーを扱いやすいが、専用ロッドより感度は劣る。
– シーバスフィッシング:小型のミノーやワームなら使用可能だが、遠投性能は低い。
– ロックフィッシュ:ライトなロックフィッシュなら対応可能。ただしパワー不足になることも。
- エギングロッドの適正リールサイズは?
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エギングロッドに最適なリールサイズは、一般的に2500番~3000番のスピニングリールです。
– 2500番:軽量で操作性が良く、特に長時間の釣行向き。
– 3000番:糸巻き量が多く、遠投や強風時にも対応しやすい。
PEライン0.6~0.8号と合わせると、バランスの良いセッティングになります。
- エギングロッドの手入れ方法は?
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エギングロッドを長持ちさせるためには、使用後のメンテナンスが重要です。
– 海水や汚れを洗い流す:釣行後は真水でガイドやブランクスを洗い流し、塩分を除去。
– ガイドやリールシートを拭く:水分をしっかり拭き取り、錆びや劣化を防ぐ。
– 分解・点検:定期的に継ぎ目のチェックやガイドの緩みを確認。
- ロッドのバットジョイントとセンターカットの違いは?
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ロッドの継ぎ方には、「バットジョイント」と「センターカット」の2種類があります
– バットジョイント(根元で分割) – 持ち運び時に長くなるが、ブランクスの強度や感度が優れる。
– センターカット(中央で分割) – コンパクトに収納しやすく、持ち運びが便利。ただし、継ぎ目の影響で若干の感度低下がある。
まとめ

エギングロッドは、最新モデルほど軽量で高感度なものが多く、釣果にも影響を与えます。買い替えを検討しているなら、以下のポイントを意識して選びましょう。
- 釣り場やターゲットに合ったロッドを選ぶ。
- 予算に応じて最適なモデルを選ぶ。
- 軽量&高感度タイプか、パワーロッドかを決める。
自分に合ったエギングロッドを選び、最高の釣りを楽しんでください!


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