おすすめジギング用ベイトリールを紹介!番手の選び方などを解説

ジギングは釣りの中でもスリルと楽しさを味わえる人気の釣法です。ジギング用「ベイトリール」は釣果を左右する重要なアイテム。この記事では、初心者から上級者まで役立つベイトリールの選び方やおすすめモデル、ジギングの種類やターゲットを解説します!

TSURI TRENDS編集部

ジギングには、スピニングタックルとベイトタックルを1セットずつぐらいを持っていくと良いと思います。誘い方のパターンを替えられるだけじゃなく、スピニングだけだと1日通してジギングすると結構疲れるのですが、ベイトがあるとちょっと楽できるのでおすすめ。

目次

ジギング用ベイトリールを使うメリット

ジギング用ベイトリールを使う主なメリットは下記のような感じです(スピニングと比較してのメリットです)

  1. 強力な巻き上げ力
    ベイトリールは巻き上げ時のパワーロスが少なく、重いジグや大型魚を相手にした釣りに最適。深場からの魚の引き上げや青物とのファイトにも適しています。
  2. 手返しが良
    クラッチを切るだけでジグを素早く落とせます。それとフォール中の速度やアクションを細かく調整可能。ジグのフォールスピード自体はスピニングの方が速いです。ベイトでは落とす・巻き上げるの切り替えが素早くできます。
  3. アタリを取りやすい
    スプールからのライン放出が分かりやすいので、ジグの着底やフォール時の魚からのアタリがとても分かりやすいです。
TSURI TRENDS編集部

スピーディーにジグを動かして誘うのはスピニング、ゆったりしたシャクリとフォールを重視する釣りにはベイトでのジギングが最適だと思います。ジギングではキャストしないので、ベイトに有りがちな「バックラッシュ」は起こりにくいですが、たまに発生するので、かるく親指でスプールをサミングするなど、少し気をつける必要があります

番手の選び方

番手の選び方
番手の選び方

ジギングのほぼ全てのジャンルでベイトリールは活躍しますが、用途にあった番手選びがポイント。リールの「番手」とはリールのサイズとラインの容量を示す基準で、釣り方やターゲット魚に応じた選択が必要です。メーカーやモデルによって若干の違いがあるため、実際に選ぶ際はスペックを確認しましょう。

TSURI TRENDS編集部

ベイトリールを使ったジギングは、フォールを有効に使った釣り方に特にメリット(使いやすさ)があります。また、底をネチネチと誘う場合などもスピニングよりベイトの方がやりやすいです。

  • ジギング(PE1.5号〜3号)
    近海でやるジギングで一般的に言われるのがこれ。ターゲットは幅広く、ブリ、ヒラマサ、カンパチ、真鯛、根魚など。最近ではフォールレバーなどが付いているものも多くベイトリールが有効な場合があります。
    • シマノ 200番、300番、1000番、1500番
    • ダイワ 100番、200番、15番
  • スロージギング(0.8号〜3号)※水深やターゲットによって異なる
    ジグをゆっくり動かし、フォールアクションを重視する釣り方がスロージギング。青物から底物、深場狙いのアカムツ、カンパチ、マダラ、クエや根魚など多くの魚種がターゲットです。スロージギングはベイトリールのリーリングとシャクリをリズムよく行う釣り方で、深場では重いジグを扱うため、高剛性で巻き上げ力の強いベイトリールが必須です。
    • シマノ 1000番、1500番、2000番、3000番、4000番
    • ダイワ 15番、35番
  • ライトジギング(PE0.6号〜1.2号)
    細いラインと軽いジグを使用し比較的浅場で小型〜中型魚を狙うスタイル。ジギングの中でも比較的軽量で操作性の良いベイトリールが適しています。より軽量ジグで行うスーパーライトジギングというのもあります。
    • シマノ 150番、200番、300番
    • ダイワ 100番、200番
ジギングのターゲット(例)

近海ジギング

  • 青物(ブリ、ハマチ、ワラサ、ヒラマサ)
    近海ジギングの定番ターゲットで、引きの強さが魅力です。春から秋にかけて活性が高く、特に回遊する青物は狙い目。
  • タチウオ
    フォールアクションに強い反応を示し、浅場から中深場まで幅広く釣れます。引き味と美味しさが人気の魚です。
  • サワラ(サゴシ)
    細長い体型でスピーディーな動きが特徴。スローから高速まで幅広いアクションで釣れます。
  • 根魚(アコウ、カサゴ、ホウボウなど)
    岩場や底付近を狙うことでヒット。食味の良さが魅力。
  • ヒラメ
    着底後の動きやスロージギングで誘うと効果的。砂地で狙います。

深場・大物ジギング

  • カンパチ
    ジギングの最高峰ターゲットで、深場の岩礁帯や根周りに生息。大型個体は30kgを超えることもあり、強い引きが魅力です。
  • ヒラマサ
    青物の中でも特に大型が狙えるターゲット。潮通しの良い深場や海嶺周辺で釣果が期待できます。
  • アカムツ(ノドグロ)
    中深海の高級魚で、100m~300mの水深で釣れることが多いです。脂の乗った美味しい魚として人気です
  • クエ(アラ)
    根魚の王様で、深場の岩礁帯に生息。大型個体は非常に強い引きを見せ、釣り人を魅了します。
  • マダラ(タラ)
    冬の深海ジギングで人気のターゲット。底付近を探るとヒットします。

ボディ形状や素材

ジギング用ベイトリールの形状やボディ素材は、剛性や耐久性、軽量性に大きく影響を与える重要な要素

  • ロープロ型: 軽量で形が平たく握りやすいのが特徴。近年は剛性も高くなっていますが、どちらかというとライトジギング〜近海ジギング向き
  • 丸型: アルミなどの金属製で剛性が非常に高く一般的なジギングから大型魚や深場ジギングに適しています。剛性が高い文、重量があるので重たいです。タイラバなどで使えるような小型のものから、大型魚をターゲットにしたモノまで色々なサイズと種類があります

ギア比

301HG
301HG

メーカーによって違いはありますが、ノーマル、ハイギア、エクストラハイギアの3種類の設定があります。近海のジギングで使うベイトリールの場合は、HG(ハイギア)が個人的にはおすすめです。

  • ハイギア: ハンドル1回転あたりの糸巻き量が長いので、スピーディーにジグを動かす事、またジグの回収に優れています。青物狙いのジギングに最適です。近年はジギング用ベイトリールでもXG(エクストラハイギア)の設定が用意されるようになりました。
  • パワーギア(ノーマルギア): ハンドル1回転あたりの糸巻き量が短いので、巻き上げ力が強く楽に重たいものをあげてこれます。深場や大物狙いでの巻き上げ力を重視する場合に最適です。

レベルワインドの搭載有無について

レベルワインド有り
レベルワインド有り

ジギング用ベイトリールには、レベルワインドが搭載されたモデルと、搭載されてないモデルがあります。レベルワインドはスプールにラインをかたよりなく巻くための機能。搭載機はラインの巻取りを気にする必要が無いなどのメリットがあります。反対に非搭載機はよりパワーがあり深場や重いジグを使う釣りに有効な場面が多いです。釣り方やターゲットに応じて、レベルワインドの有無を選ぶと良いです。

レベルワインド(Level Wind)とは、ベイトリールのスプールにラインを均一に巻き取るための補助機構。ラインをガイドリング(レベルワインダー)が左右に動きながら整列させることで、ラインが偏らず均一に巻かれる仕組みになっています。非搭載機ではラインを巻き取る際に自分で指である程度ラインを均一に揃える必要があります。

レベルワインド搭載機のメリット

  • ラインの整列が自動で行える
    ラインを巻き取る際、手で調整する必要がなく、均一に巻かれるためスムーズな操作が可能です。初心者でも扱いやすいです。
  • ライン絡みを防止
    偏りによるライン絡みやトラブルを防げるため、特に高負荷がかかる釣りで安心して使用できます。
  • 軽量ジグや浅場で便利
    ライン操作が少ないライトジギングや浅場の釣りで効率的に使えます。

非搭載機のメリット

レベルワインド無し
レベルワインド無し(非搭載機)
  • ライン放出時の抵抗が少ない
    非搭載リールではラインの出る際に抵抗が少なく、スムーズにジグや仕掛けをフォールさせることが可能です。深場やスロージギングに向いています。
  • 巻取りパワーが強く耐久性も高い
    レベルワインドがないことで、シンプルな構造になり故障リスクが低減します。また巻取りパワーも強いので、大物との長時間のファイトにも有利。

どちらを選ぶべきか?

レベルワインド搭載がおすすめのケース

  • ライトジギングや近海ジギングなど、浅場での操作性を重視したい場合。
  • 初心者や扱いやすさを求める釣り人。
  • ラインの偏りやトラブルを防ぎたい場合。

レベルワインド非搭載がおすすめのケース

  • 深場ジギングやスロージギングなど、フォールのスムーズさが重要な場合。
  • パワーがあるので大型魚や高負荷の釣りを行う場合。
  • ライン操作に慣れている中級者~上級者。

↓レベルワインド非搭載機「オシアジガー」の使い方のコツなどが紹介されています。使ったことが無い人は必聴です。

おすすめのジギング用ベイトリール(2025年版)

レベルワインド搭載機

25ソルティガ300

2025年にリリースされるダイワの最新ベイトリールが「25ソルティガ300」。ダイワのレベルワインド搭載機で初となる「スプールロック機構」が採用されているので、根掛かり時にとても便利。高耐久なHYPERDRIVE DIGIGEARと、滑らかな巻き心地を実現するHYPER DOUBLE SUPPORTなどを採用、過酷なソルト環境でも安定した性能を発揮します。さらに、耐食性を高めるアノードプロテクションやシンクロレベルワインド機能を備え、操作性と耐久性を両立したリールです。

22オシアコンクエスト300HG/301HG

2022年にモデルチェンジをはたしたオシアコンクエスト300HG/301HG。ライトジギングやジギング、ディープタイラバなどで圧倒的な人気を誇るリール。マイクロモジュールギアとHAGANEボディを搭載し、圧倒的な耐久性と滑らかな巻き心地を実現しています。深場や大物狙いに適した大口径スプールに加え、優れたドラグ性能で力強いファイトが可能です。また、インフィニティドライブによりパワフルな巻き上げ力を発揮し、長時間の釣りでも快適な操作性を維持。コンパクトながらも剛性が高く、大型魚にも対応できる頼れる一台。

2024年にリリースされたカウンター付きの新型オシアコンクエストCTもライトジギングやジギングに良いです!

17グラップラー300HG/301HG

ロープロファイル型のベイトリールの中でジギングに使えるのがグラップラー300HG/301HG。PE2号が380mも巻けるラインキャパで、インショアでのライトジギングや近海ジギングに最適なサイズです。基本的にジギング用ベイトリールって重たいのですが、グラップラーに関しては自重がわずか325と非常に軽いです。サブタックルにも良いし、太刀魚ジギングなどにも最適。

23ティエラLJ IC(ダイワ)

23ティエラLJ ICは、ライトジギングやジギング向けの高性能ベイトリールです。握りやすく軽量なロープロ型ですが、200番サイズでPE2号300mの豊富ラインキャパがあります。ICカウンターを搭載しており、正確な水深把握ができるので初心者からベテランまでターゲットや活用範囲が広いです。コンパクトながら高い剛性を誇るアルミ製ボディを採用し、タフデジギア、ATDドラグシステムによる滑らかかつパワフルな巻き上げが特徴です。軽量設計と高精度の操作性で、長時間の釣行でもストレスなく使用でき、青物や根魚狙いに最適なモデルです。

レベルワインド非搭載機

25ソルティガ35(ダイワ)

2025年1月にリリース予定の最新ベイトリールが25ソルティガ35。過酷なジギングシーンに対応するために設計されたダイワの新型の大型ベイトリールです。強力な巻き上げ性能を発揮するHYPERDRIVE DESIGNを基盤とし13kgのドラグ力を実現。大口径Φ65mmスプールにより、PE3号-600mの巻糸量で深場や大型魚を狙えます。また、快適な操作性を追求し、サムホールディングフレームと大型Tシェイプパワーノブを搭載。高剛性なフルアルミハウジングが耐久性を支え、長時間の釣りでもストレスなく使用可能です。大型キハダやカンパチとの死闘を制する、まさにアングラーの夢を叶えるリール。

24オシアジガーLD(2500番)

2024年にリリースされたのが、オシアジガーLD。名前の通り強力なレバードラグシステムを搭載したジギング専用リールです。レバードラグにより瞬時にドラグ設定を変更でき、ファイト中でも直感的な操作が可能です。HAGANEボディ採用で高い剛性と耐久性を確保し、過酷なソルトウォーター環境にも対応。滑らかな巻き心地を生む高精度なギアシステムと、強力なカーボンクロスワッシャードラグにより、大型の青物や深場のターゲットにも十分なパワーを発揮します。操作性の高さと安定感から、特に長時間のジギングや大物狙いに最適です。確実なパワー伝達と精密なドラグコントロールが魅力の、タフな状況で頼れる一台です。番手は2500番のみ。HGとMGというギア比が用意されています。

オシアジガー(1000、1500、2000、4000番)

2017年にモデルチェンジされたのが17オシアジガー。オフショアジギングに特化したベイトリールです。HAGANEボディ採用により高剛性と耐久性を確保し、マイクロモジュールギアが滑らかな巻き上げを実現します。カーボンクロスワッシャー採用のドラグシステムは、大型魚とのファイトでも安定したライン放出が可能です。低速巻きで力強いパワーギア(PG)モデルと、素早い操作ができるハイギア(HG)・エクストラハイギア(XG)モデルがあり、近海から中深海のジギングまで幅広いシーンで活躍します。軽量設計で長時間の使用でも疲れにくく、操作性とパワー伝達に優れた設計が、多くのアングラーに支持されているジギングリールです。2020年には大型番手である4000と4000HGが追加、2021年にXGモデルが登場しました。

19オシアジガーFカスタム(1000、1500、2000、3000番)

2019年に登場したのがオシアジガー Fカスタム。名前の由来でもあるフォールレバーを搭載した高性能ジギングリールです。フォールレバーにより、ジグのフォールスピードを手元で細かく調整できるため、魚がフォール中にバイトするシーンにも対応可能です。HAGANEボディとマイクロモジュールギアにより高い剛性と滑らかな巻き心地を実現し、耐久性も抜群。強力なカーボンクロスワッシャーを採用したドラグ性能は大型魚にも余裕で対応。近海から中深海ジギングまで幅広く活躍し、精密なフォールコントロールで攻略の幅を広げる、上級者にも人気のリールです。

22ソルティガ15(ダイワ)

ダイワの「ソルティガ15」は、ジギングシーンにおける最強のベイトリールとして進化を遂げました。HYPERDRIVE DESIGNを採用し、強力な巻き上げ力と滑らかな回転性能を長期間維持。耐久性を極限まで追求するアノードプロテクションや、安定したクラッチ動作を実現するHYPER TOUGH CLUTCHも搭載されています。また、パーミング性能を高めるサムホールディングフレームにより、長時間の使用でも快適な操作感を提供。ラインキャパシティも豊富で、青物から大型魚まで幅広く対応し、過酷なフィールドでも頼れる存在です。

メンテナンス方法

ジギングではタックルが波を被る事もあるので、使用後はしっかりとしたメンテナンスが重要です。

  1. 使用後の洗浄: 流水で塩分を洗い流し、風通しの良い場所で乾燥。
  2. グリスアップ: スプールやドラグ部分に適切なグリスを塗布。
  3. ラインの交換: 定期的にラインの劣化をチェックし、必要に応じて交換。

まとめ

ジギングはエキサイティングな釣りで近海から深場、大物狙いまで幅広いターゲットに挑戦できます。近海ジギングではブリやタチウオ、サワラといった青物や根魚が代表的なターゲットで、手軽に始められるのが魅力です。一方、深場・大物ジギングではカンパチやヒラマサ、アカムツ、クエといった大型魚や高級魚が狙え、スリリングな釣りが楽しめます。使用するタックルやリール、ラインの選択は釣り方やターゲットに合わせることが重要です。特にベイトリールは高い巻き上げ力や精密なフォール操作が可能で、ジギングの真価を発揮します。ジギングの楽しさは、幅広い魚種に挑戦できることと、深場や大物釣りでの迫力あるファイトにあります。適切なタックル選びと技術を磨くことで、釣果も楽しさもさらに広がるでしょう!

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