夜釣りや朝マズメ、磯釣りなど、暗い環境での釣りに欠かせないのが「ヘッドライト」です。しかし、一口にヘッドライトといっても、明るさ・防水性能・バッテリーの種類など、選ぶべきポイントが多く、「どれを買えばいいのか分からない」というアングラーも多いのではないでしょうか。
この記事では、釣り用ヘッドライトの選び方を徹底解説し、釣りのスタイルに合ったおすすめモデルも紹介します。釣果アップにつながるヘッドライト選びのポイントを押さえて、夜釣りをより快適に楽しみましょう!
釣り用ヘッドライトが重要な理由とは?
夜釣りにヘッドライトが欠かせない理由
夜釣りや早朝の釣りでは 視界の確保が最優先 となります。海や川の釣り場は足元が悪く、岩場やテトラポッドなどの障害物も多いため、ヘッドライトがないと 転倒や落水の危険が高まります。また、仕掛けを作る際や、魚をランディングする際にも手元を照らす光が必要です。
手持ちライトとヘッドライトの違い
一部のアングラーは手持ちの懐中電灯やランタンを使用しますが、ヘッドライトと比べると 両手が自由に使えないデメリット があります。特にルアー交換や餌付けをする際に片手がふさがってしまうのは不便です。その点、ヘッドライトなら ハンズフリーで明るさを確保できる ため、釣りの操作性が格段に向上します。
釣果に与える影響とは?
意外に思われるかもしれませんが、ヘッドライトの光は 魚の警戒心に影響を与えることがあります。強すぎる光を水面に向けると、魚が散ってしまうことも。そのため、状況に応じた「光の使い方」も重要になります。この点については後述する「光の色と使い分け」のセクションで詳しく解説します。
釣り用ヘッドライトの選び方|5つの重要ポイント

釣りに適したヘッドライトを選ぶ際に 特に重要な5つのポイント について解説します。
① 明るさ(ルーメン)|どのくらいの光量が必要?
ヘッドライトの明るさは「ルーメン(lm)」という単位で表されます。釣り用としては 最低でも150〜200lm以上 の明るさが必要です。以下に釣りのスタイル別に適したルーメンの目安を示します。
釣りの種類 | 明るさの目安(ルーメン) |
---|---|
堤防釣り(夜釣り) | 150〜300lm |
渓流釣り | 250〜400lm |
磯釣り | 300〜500lm |
船釣り(夜焚き) | 150〜300lm |
ポイント
・ルアーフィッシング では300lm以上の高出力モデルがおすすめ。
・磯釣り では高ルーメン+広範囲を照らせるタイプが◎。
② 光の色|白色・赤色、それぞれの役割と使い分け
ヘッドライトの光は主に 「白色」と「赤色」 に分かれます。用途に応じて使い分けることで、より快適に釣りを楽しめます。
- 白色光(メイン照明):
高ルーメンの白色LEDは、広範囲を明るく照らすのに最適。仕掛けのセットや移動時に使用。 - 赤色光(ナイトビジョン):
赤色の光は魚や虫があまり警戒しないため、魚にプレッシャーを与えずに手元を照らすことができる。特に夜釣りのルアーフィッシングでは重宝する。
③ 防水・防塵性能|磯釣りや雨天時に安心の基準とは?
釣り場では突然の雨や波しぶきで濡れることがあるため、ヘッドライトには 防水性能が必須 です。防水性能は「IPX」という規格で表され、釣り用としては IPX4以上 が推奨されます。
防水等級 | 防水レベル | 釣りでの適用例 |
---|---|---|
IPX4 | 生活防水 | 小雨やしぶきに耐えられる |
IPX6 | 強力な防水 | 磯釣り・船釣り向け |
IPX7 | 完全防水 | 水没しても耐えられる |
磯釣りをする場合は、最低でもIPX6以上のモデルを選ぶのがベスト!
④ バッテリーの種類と持続時間|充電式 vs 乾電池式
釣り用ヘッドライトを選ぶ際に、バッテリーの種類も重要なポイントになります。
主に「充電式」と「乾電池式」の2種類があり、それぞれメリット・デメリットがあるため、用途に合わせて選びましょう。
充電式ヘッドライトの特徴
メリット
- 繰り返し使えるためコスパが良い
- 軽量でコンパクトなモデルが多い
- USB充電対応ならモバイルバッテリーでも充電可能
デメリット
- 充電が切れるとすぐに使えない
- 長時間の釣りでは予備が必要
- 充電環境がないと不便
おすすめの釣りスタイル
- 短時間のナイトゲーム
- ランガン(移動を頻繁に行う釣り)
- 軽さを重視したいアングラー
乾電池式ヘッドライトの特徴
メリット
- 電池交換が簡単 ですぐに使える
- 釣行前に予備の電池を用意すれば長時間の使用も可能
- バッテリー切れの心配が少ない
デメリット
- ランニングコストがかかる(電池を買う必要あり)
- 重くなりがち
おすすめの釣りスタイル
- 長時間の夜釣りや遠征
- 寒冷地(冬の釣り) → 充電式バッテリーは寒さに弱いため
- キャンプや防災用としても兼用したい場合
どちらを選ぶべき?
- 短時間の釣りなら → 充電式が便利!
- 長時間の釣りなら → 乾電池式が安心!
最近は「ハイブリッド型」(充電式+乾電池の両方に対応)のモデルもあり、どちらのメリットも活かせるためおすすめです。
⑤ 装着感と重量|長時間の使用でも疲れにくいモデルとは?
ヘッドライトは長時間装着することになるため、 快適な装着感 も重要なポイントです。釣りに適したモデルを選ぶ際のポイントを紹介します。
ヘッドライトの重量をチェック
軽量なモデルほど 長時間の装着でも疲れにくい ですが、明るさやバッテリー容量とのバランスも考える必要があります。
重量 | 特徴 | 釣りでのおすすめ用途 |
---|---|---|
~100g | 超軽量 | ルアーフィッシング、短時間釣行 |
100~200g | 標準 | エサ釣り、磯釣り |
200g以上 | 大容量バッテリー搭載 | 長時間の夜釣り、遠征 |
おすすめポイント
- 軽さを重視するなら100g以下のモデル
- バッテリー持ちを優先するなら150g以上でもOK
- 重くてもバランスの良いヘッドバンドなら快適
ヘッドバンドの種類と選び方
ヘッドライトの装着感は ヘッドバンドの構造 によっても変わります。
✅ シングルバンドタイプ(頭の周りを1本のベルトで固定)
→ 軽量モデル向け。シンプルで装着しやすいが、長時間使用するとズレやすい。
✅ ダブルバンドタイプ(頭の上にもベルトがあるタイプ)
→ 重めのヘッドライトに最適。安定感があり、長時間使用しても疲れにくい。
✅ ネックライト(首掛けタイプ)
→ 帽子をかぶるアングラー向け。ヘッドライトの締め付けが苦手な人にもおすすめ。
快適に使うためのポイント
- メガネやキャップを着用する場合は、装着感を事前にチェック
- ズレにくい調整機能付きのモデルが便利
- 長時間の釣りならダブルバンドタイプが◎
シーン別おすすめヘッドライトの選び方

釣りのスタイルによって、適したヘッドライトのスペックが異なります。以下のシーン別におすすめの選び方を紹介します。
磯釣り・堤防釣り
- 明るさ:300〜500ルーメン
- 防水性能:IPX6以上
- バッテリー:充電式 or 乾電池式(予備があれば安心)
- 装着感:ダブルバンドタイプがおすすめ
渓流釣り・フライフィッシング
- 明るさ:250〜400ルーメン
- 防水性能:IPX6以上(急な雨でも安心)
- バッテリー:軽量モデルがベスト
- 装着感:シングルバンド or ネックライト
船釣り・オフショア
- 明るさ:500ルーメン以上
- 防水性能:IPX7(完全防水)
- バッテリー:大容量モデル推奨
- 装着感:ダブルバンド or ネックライト
おすすめの釣り用ヘッドライト7選(2025年版)
ここでは、釣りに最適なヘッドライトを 性能・コスパ・バッテリー持ち・防水性 などの観点から厳選して紹介します。釣りのスタイルに合わせて最適なモデルを選んでみてください。
① コスパ最強!エントリーモデル
Black Diamond(ブラックダイヤモンド)「Astro 300」
- 明るさ:300ルーメン ※赤色灯は非搭載
- バッテリー:乾電池式(単四×3本)
- 防水性能:IPX4(生活防水)
- 重量:81g
- 特徴:エントリーモデルながら十分な明るさと防水性能
おすすめポイント
- 300ルーメンで夜釣りには十分な明るさ
- エントリーモデルとして価格が手頃
向いている釣り
- 堤防釣り、ちょい投げ、サビキ釣りなど
② 高性能&釣り専用モデル
ZEXUS(ゼクサス)「ZX-R730」
- 明るさ:1200ルーメン
- バッテリー:充電式(専用リチウムイオン電池)
- 防水性能:IPX6(防水仕様)
- 重量:186g(バッテリー含む)
- 特徴:釣り専用設計!最強の明るさと操作性
おすすめポイント
- 圧倒的な明るさ(1200lm)で磯釣りや船釣りに最適
- ワンタッチで明るさを調整できる「アドバンスドディマーシステム」搭載
- IPX6の防水性能で雨天時も安心
向いている釣り
- 磯釣り、沖堤防、船釣り、夜のルアーフィッシング
③ 軽量&コンパクトで実用性抜群
mont-bell(モンベル)「パワーヘッドランプ」
- 明るさ:200ルーメン
- バッテリー:乾電池式(単四×3本)
- 防水性能:IPX6(防滴対応)
- 重量:66g(電池含む)
- 特徴:コンパクト&軽量で持ち運びに最適
おすすめポイント
- 重量66gの超軽量モデルで長時間装着しても疲れにくい
- 赤色LEDモード搭載で魚にプレッシャーを与えにくい
- シンプルな操作で初心者でも使いやすい
向いている釣り
- 堤防釣り、アジング・メバリング、渓流釣り
④ 高性能&防水モデル
PETZL(ペツル)「ARIA 2」
- 明るさ:600ルーメン
- バッテリー:ハイブリッド式(USB充電&乾電池対応)
- 防水性能:IP67(完全防水)
- 重量:95g
- 特徴:防水・防塵性能が高く、釣りやアウトドアに最適
おすすめポイント
- 最大600ルーメンの明るさで夜釣りに最適
- USB充電+乾電池のハイブリッド対応で長時間使用可能
- IP67の完全防水性能で磯釣りや渓流釣りでも安心
向いている釣り
- 磯釣り、渓流釣り、ルアーフィッシング
⑤ 長時間バッテリー持続モデル
Ledlenser(レッドレンザー)「MH5」
- 明るさ:400ルーメン
- バッテリー:ハイブリッド式(USB充電&乾電池対応)
- 防水性能:IP54(防塵・防水)
- 重量:92g
- 特徴:バッテリー持ちが良く、ハイブリッド電源で長時間使用可能
おすすめポイント
- USB充電+乾電池両対応で使い勝手が良い
- フォーカス調整機能付きで、スポット・ワイド切り替え可能
- コンパクト&軽量設計で持ち運びしやすい
向いている釣り
- 夜通しの遠征釣り、長時間の船釣り
⑥ 超軽量&完全防水の万能モデル
Black Diamond(ブラックダイヤモンド)「Spot 400-R」
- 明るさ:400ルーメン
- バッテリー:USB充電式(リチウム電池)
- 防水性能:IPX8(完全防水)
- 重量:73g
- 特徴:コンパクトで持ち運びに便利
おすすめポイント
- わずか73gの超軽量設計
- 防水性能が高く、雨や水しぶきも問題なし
- タッチ式の明るさ調整機能付き
向いている釣り
- 渓流釣り、ライトゲーム、エギング
⑦ 多機能&防水性能の高いモデル
NITECORE(ナイトコア)「NU43」
- 明るさ:1400ルーメン
- バッテリー:USB-C充電式(大容量リチウム電池)
- 防水性能:IP68(完全防水)
- 重量:116g
おすすめポイント
- 最大1400ルーメンの高輝度
- USB-C充電対応で急速充電可能
- IP68の完全防水性能で過酷な環境にも対応
向いている釣り
磯釣り、オフショア、夜間のルアーフィッシング
まとめ|最適なヘッドライトを選んで釣果アップを狙おう!
釣り用ヘッドライトの選び方を押さえ、自分の釣りスタイルに合ったものを選ぶことが重要です。
✔ 明るさ(ルーメン):釣りのスタイルに応じて200~500ルーメンを目安に!
✔ 光の色(白色・赤色):状況に応じた使い分けが◎
✔ 防水性能(IPX4以上推奨):雨や波しぶきに強いモデルを選ぼう!
✔ バッテリー(充電式 or 乾電池式):使用時間や用途で選択!
✔ 装着感(重量・ヘッドバンド):軽量で快適なものがベスト!
ヘッドライトを適切に選ぶことで、 釣りの安全性&快適性が大幅に向上 します。ぜひ自分にピッタリのヘッドライトを見つけて、夜釣りや磯釣りを安全に楽しんでください!
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